EUを崩落させるほどの破壊力 ドイツのブレーメン、エッセン、ベルリンなどで暗躍していたレバノン・マフィアのボス、イブラヒム・ミリが、7月、ようやくレバノンに母国送還された。ショバ代の恐喝、麻薬取引、武器の取引、売春のための人身売買などで有名な組織犯罪グループのボスだ。 ドイツにはレバノンの組織犯罪グループが多い。1980年代、ドイツはレバノン内戦を逃れてきた難民を多く受け入れたが、その一部が、マフィアのような血族集団的な暴力団となった。ミリ・ファミリーも、1980年代に出来た犯罪組織の一つで、現在は、約30の同族ファミリー、計2600人のメンバーで成り立っているという。 今のドイツでは「移民」という言葉でひとくくりにされる彼らだが、仕事はプロで、ビジネスライク。下手に告発しても、裁判になれば検察が負ける可能性も高いという。 結局、誰も触りたがらないまま、ドイツ政府はその状態を40年間も放置
![ドイツの「失敗移民政策」の轍を踏まないために日本がいますべきこと(川口 マーン 惠美) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aea6cd9506854e63eb3ebe64697cc46be8f58382/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F0%2F1200m%2Fimg_10ed5126ec953c7adda0d969a39e3a25118367.jpg)