メキシコ・ゲレロ州メトラトノクの村で、自分の子どもを抱く18歳の女性(手前、2021年5月16日撮影)。(c)PEDRO PARDO / AFP 【5月22日 AFP】メキシコ南部の先住民社会には、娘を売って結婚させる慣習がある。エロイナ・フェリシアーノ(Eloina Feliciano)さん(23)は、14歳の時にゲレロ(Guerrero)州の山岳部にある自宅で、自分を売って結婚させないでと母親に懇願したが、聞き入れられなかった。 「私たちは動物じゃない。売られるのは動物だ」。同国で最も貧しい地域の一つ、ゲレロ州メトラトノク(Metlatonoc)に住むフェリシアーノさんは話す。 先住民「ミシュテカ(Mixtec)」の共同体には、フェリシアーノさんのように慣習に従わされた少女は大勢いる。こうした慣習では、女性は虐待され、夫の家族は貧困から抜け出せないという批判も多い。ゲレロ州では多数の共