東京で開催された会場に足を運んでみたところ、高卒人材の就職先として多い製造業だけでなく、大手チェーン系の小売店や飲食店のブースにも数多くの生徒が並ぶ。出店社の一つであるラーメンチェーン、町田商店を運営するギフトのブース前にはかわるがわる高校生がやってくる。同社の人事担当者は、「飲食業は高校生からは人気がない。でも、ウチでは大卒も高卒も変わらない。昨年は10人の高卒者を採用しました」と話す。 この日、1社だけ参加していたWeb制作企業の前には、高校生が説明を聞くために列をなしていた。デザイン・システム制作会社のOookey・CEOの菊地伸さんは、「今年初めて新卒採用を始めたのですが、高校生も採りたいと思って参加しました。1人か2人くらいブースに来てくれればいいかなと思っていたら、ひっきりなしに人が来て驚きました」と話す。 生徒からはこんな声が聞こえてきた。 「今日は同じ高校の就職組が集まって