第3回 タバコやお酒はNG? 軽い有酸素運動は眼圧を下げる 2022/9/27 梅方久仁子=ライター 日本人の失明原因の1位を占める「緑内障」だが、適切に治療を続ければ失明することはほぼない。だからこそ、目薬などの治療だけでなく、食事や睡眠、運動など、日々の生活習慣が大切だ。緑内障に詳しい二本松眼科病院副院長で眼科専門医の平松類氏に、緑内障にとって良い生活習慣、悪い生活習慣を詳しく聞いていこう。
日本で中高年の失明原因として最も多い緑内障。早期に治療をすれば失明は避けられるため、日本眼科医会などの専門家らは「40歳を過ぎたら一度は眼科で検査を受けて、早めに気付いてほしい」と呼び掛けている。東京大学医学部(東京都文京区)眼科学教室の本庄恵准教授に話を聞いた。 ▽眼圧が正常でも緑内障に 緑内障の原因の一つは、眼圧の上昇だ。眼球内を満たす房水という体液が、新たに作られた量と同じだけ排出することで眼圧は一定に保たれている。何らかの原因で作られる量が増えたり、排出量が減ったりしてバランスが崩れると眼圧は上がる。しかし近年、眼圧が正常範囲でも緑内障になる正常眼圧緑内障が増えており、日本では緑内障の8割を占めるという。 正常眼圧緑内障の原因として考えられるのが、高齢と近視だ。日本は高齢化率の上昇に伴い、2020年の推定患者数は400万人とされ、今後もさらなる上昇が見込まれる。 ▽眼圧とOCT検査
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