26日午前6時ごろ、北海道紋別市の紋別港北東沖約23キロのオホーツク海で、紋別漁協所属の毛ガニ漁船、第8北幸丸(9・7トン、吉岡照由船長、5人乗り)と海産物を運搬するロシア船AMUR(アムール、662トン、23人乗り)が衝突し、第8北幸丸が転覆した。地元消防によると、第8北幸丸の乗組員は男性5人で全員が救助されたが、3人の死亡が確認された。 紋別海上保安部や消防によると、死亡したのはいずれも紋別市在住の機関長、沼端賢良(まさよし)さん(64)、甲板員、今野俊介さん(39)、同、井上征俊さん(37)。同、佐藤圭吾さん(36)は腕に軽いけがを負い、吉岡船長(63)にけがはなかった。 海保によると、第8北幸丸側は「事故当時は操業中で、海中にロープを張って動けない状態だった。ロシア船が衝突してきた」と説明。海保が衝突の詳しい状況を調べている。網走地方気象台によると、事故当時、紋別港沖合周辺には濃霧