編集部注:本稿はブログ「歴史とデジタル」からの転載。筆者の菊池信彦氏は近代スペインにおける歴史認識の研究で博士号を取得した後、現在は歴史叙述の方法論という観点からデジタル人文学の動向を追っている。 2013年3月20日、バージニア大、ミシガン州立大、ニューヨーク市立大学、UCL、デューク大学の大学院生、およびホープ大とブロック大学の学部生を対象にした横断プログラム“Praxis Network”が発表された。 “Praxis Network”は、バージニア大の学術コミュニケーション研究所が進めている大学院教育改革プログラムの一つに位置づけられているもの。このデジタル時代において人文学研究(者)が身に着けるべきリテラシーを明らかにすること、学部・院生のキャリアパスを拡げることができるようなモデルプログラムを共有することがその目的とされている。 要するに、Digital Humanities教