→紀伊國屋書店で購入 記号学者ウンベルト・エーコと脚本家ジャン=クロード・カリエールが本に関する蘊蓄をかたむけた対談本である。 ジャン=クロード・カリエールについてはピーター・ブルック一座の座付作者くらいの知識しかなかったが、IMDBを見ると『ブリキの太鼓』、『存在の耐えられない軽さ』、『マックス、モン・アムール』、『シラノ・ド・ベルジュラック』、『カサノヴァ最後の恋』といった名作がずらりとならんでいる。ブニュエルの晩年の傑作群、『小間使の日記』、『昼顔』、『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』、『欲望のあいまいな対象』も彼の脚本だった。昨年公開された『トスカーナの贋作』には役者として出演しており演出作品も多い。本も書いていて『万国奇人博覧館』と『珍説愚説辞典』は邦訳されている。ボルヘスを自宅に招いたこともあるというから相当な大物である。 本書は邦題からすると電子書籍に対抗して紙の本を擁護した本
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