京都に残った公家たち 華族の近代 (歴史文化ライブラリー) 著者:刑部 芳則 出版社:吉川弘文館 ジャンル:歴史・地理・民俗 京都に残った公家たち―華族の近代 [著]刑部芳則 明治になり、天皇は東京へ居を移すことになった。それに伴い、多くの公家華族が京都から東京に引っ越した。 しかし、京都(または奈良)に残った公家華族もいた。住み慣れた土地を離れたくないとか、高齢の親を介護しなければならないとか、それぞれに理由があった。政治の中心地(東京)と地理的距離があるゆえに、彼らはなかなか官職に就くことができず、困窮のあまり犯罪に手を出すものまでいた。もちろん、貴族院議員となって東京と京都を意欲的に往復したり、貴族の文化を熱心に次代に伝えたりするひともいた。 「京都に残った公家」が果たした役割、経済的実情や人間関係について、本書は詳細に分析論考する。狭い世界を研究対象にした本のように思えるかもしれな
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