先日、ペットボトル飲料「キリン 生茶」を飲んでいて、ふと目に留まったのがパッケージの「つたわるフォント」のロゴ。いつのまにこんなロゴが? そもそも、つたわるフォントって何? 調べてみると、博報堂と株式会社タイプバンク、慶應義塾大学が共同で開発したフォントであると判明。 名前のとおり、高齢者や障害者をはじめ、より多くの人に情報を伝えることを目的としたユニバーサルデザイン仕様のフォントだ。 たとえば、文字のつながりを取って明るくしたり(例:「き」の3画目と4画目をつなげない)、漢字とカナの大きさや形状の差別化をはかったり(例:口とロ、夕とタ)、似た形状のものを判別しやすいデザインにしたり(例:ソとン、シとツ)、濁点と反濁点をわかりやすくしたり、細部まで多様な工夫がある。 開発のきっかけを博報堂に聞くと、 「コミュニケーションをユニバーサルデザインの視点から改善しようとすると、基本要素である文字