大阪府岸和田市の宗教団体「天宙統一真の王国連合」に勧誘された兵庫県内の女性(54)が、修行として消費者金融7社から計200万円を超す借金をさせられたなどとして、団体代表者の女性と信者3人に約1100万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴した。 訴状などによると、女性は平成18年9月、孫の病気に不安を感じていた際、職場の同僚だった女性信者から宗教組織とは知らされないまま、「いい話が聞ける」と声を掛けられた。団体の支部に行くと、「先祖が因縁で苦しんでいる」と言われ、勉強に通うよう勧誘された。 その後、修行の一環として消費者金融を回らされ、7社から計245万円を借り、団体側に渡すなどした。女性側は「不安をあおった違法な勧誘だ」と主張。団体側は「人が嫌がることをして思い煩いを除去する修行として消費者金融回りはしたが、強要していない」と反論している。