コンクリートの骨組だけの柳京ホテル(1995年撮影)。いまも外枠に窓ガラスがはめられただけの「張りぼて」ホテルだとみられる。(写真:産経新聞) 建設開始から四半世紀を経てもなお建設途上のまま“放置”されている「人類史上最悪の建物」はやはり完成もしなければ、開業もしなかった。北朝鮮・平壌の柳京ホテルのことだ。欧州のホテルグループが今年中の一部開業を明らかにしていたが、中国メディアなどが4月上旬、グループ側が運営計画から撤退したと報じた。国際社会に挑発行為を続け、朝鮮半島の緊張が高まっていることが理由とみられ、「外資獲得で経済危機脱出」という北側のシナリオはフイに。自らの首を絞めた格好の金正恩第1書記。崩壊の恐れさえ指摘されるホテル同様、危機に立たされた?(塩山敏之) 〔フォト〕グーグル・マップでも確認できる北朝鮮の柳京ホテル ■いまの北ではムリ… 米国の北朝鮮専門サイト「NKニュース」は3