◇ワールドシリーズ第6戦 ○レッドソックス6−1カージナルス●(30日、ボストン) 【息子と調整する微笑ましい姿も】写真で振り返る上原Wシリーズ優勝の軌跡 捕手のロスに抱えられた上原がボストンの夜空を見上げ、右の人さし指を天に突き上げる。力の限りを尽くした表情だった。上原は「今年は本当に1年頑張ったと自分で言える」と振り返った。 2セーブを挙げたこのシリーズ。5試合となる最後の試合も3者凡退で締め、M・カーペンターを外に鋭く落ちるフォークボールで空振り三振に仕留めた。短いテークバックからテンポよく投げ込む。球種こそ速球とフォークと少なく、140キロ台と抑え投手としては速くはないが、正確にコーナーを突いた。 大リーグ最多記録の652セーブをマークして、今季限りでヤンキースを引退したリベラも持ち球はカットボールのみ。リベラの球は「分かっていても打てない」という。今季の上原も同じ。連投に