よみがえったイタセンパラ、淀川で8年ぶり繁殖 府や住民の活動実る 産経新聞 12月27日(金)15時14分配信 生態系保全の象徴として「淀川のシンボルフィッシュ」とされながら、大阪府内の淀川で一度は姿を消した国の天然記念物の淡水魚、イタセンパラ。今年は、8年ぶりに野生の状態での繁殖が確認された「復活の年」となった。大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター(同府寝屋川市)や沿岸の子供たちなど、官民が手を携えた地道な活動が着実に実を結びつつあり、関係者は「地域の宝」のさらなる繁殖に期待を寄せている。 イタセンパラは日本固有の淡水魚で、環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高い希少野生生物に位置づけられている。流れがゆるやかな浅い水域を好み、かつては「わんど」と呼ばれる淀川の本流沿いに土砂がたまってできた池状のたまりに数多く生息。平成13年の調査では7839匹の稚魚が確認された。 し