ページビューを追い求めながら、苦戦を強いられ続ける商業メディア。メディアは、量的指標からの転換を成し遂げられるのか?エンゲージメントをいかに生み出すのか、その指標化について考える。 Web を基盤とする多くの商業メディアは、2000年代、激しいページビュー(PV)競争に憑(つ)かれ、そしていま、疲れています。 最初の“異変”は、2007年に起きました(参照 → 「ネット利用増加も PV は減少、ネットレイティングス調べ」)。それまで国内のインターネット利用では、ユーザー数が増え続け、利用時間が増え続け、そして、各メディアサイトのPVは増え続けるという、つねに右肩が上がっている状態を謳歌してきました。 しかし、2007年に(「一般家庭での」)総PV数が減少に転じるという局面を迎えたのです。 ネット利用増加もPVは減少、ネットレイティングス調べ当時、Web メディア企業の経営に携わっていた筆者