機動隊がジワジワと押し込んで来ると、女性たちは天に祈りを捧げ始めた。=1日夕、大飯原発入り口。写真:田中撮影= 再稼働反対派と機動隊の攻防から一夜明けた2日朝、大飯原子力発電所のゲートにはいつもの光景が戻っていた。出入りする車両をガードマンが入念にチェックする。関連業者を乗せたタクシーや原発作業員を積んだマイクロバスが次々と構内に吸い込まれて行った。 反対派が自家用車を並べるなどして築いたバリケードは、跡形もなく撤去されている。つい10時間前まで、ここで原子力村と庶民の戦いが繰り広げられていた。それがまるで嘘のようだ。 政治権力は警察やマスコミを使い、反原発を唱える人々を極左暴力集団扱いしてきた。左翼と言われる勢力が反原発を自らの運動の“道具”に使っていたことも事実だ。 だが福島の事故を経て、局面は大きく変わった。普通の父ちゃん、母ちゃん、お兄さん、お姉さんが、気軽に「原発は要らない」と口
![【福井発】 祭りのノリ「命を守れ」 原発停める新しい闘い](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/717a162c68191e4dadb486bad6fe119e41b29f56/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftanakaryusaku.jp%2Fwp-content%2Fthemes%2Ftrj%2Fimages%2Flogo_ogp.png)