大阪市のホームページ(HP)に無差別殺人予告を書き込んだとして逮捕・起訴後に釈放されたアニメ演出家、北村真咲(まさき)被告(43)の実名が、脅迫文とともに市のHPに記載されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。実名で犯罪を予告するという不可解な状況にもかかわらず、大阪府警は逮捕に踏み切っていた。 書き込み直後に北村さんのPCからアクセスの履歴が削除されており、府警幹部は「実名での書き込みは変だと思ったが、履歴を削除するのもおかしいと考えた」と逮捕の背景を明かした。実際は、何者かが遠隔操作で履歴を消し、北村さんが犯人だと見せかけたとみられる。 捜査関係者によると、市のHP上にある「市民の声」に7月29日、「(大阪・日本橋の通称)ヲタロードで大量殺人をする」などと北村さんのPCから書き込まれた。名前欄には「北村真咲」と記入されていたが、フリガナは間違っており、メールアドレスや住所もでたら