7月2日、伊藤元重・東京大学教授は、日米の物価の開きを考えれば、今の1ドル=79円という水準は、95年に比べて実質30%以上も円安であると指摘。中長期で円安がさらに進行する可能性にも触れた。提供写真(2012年 ロイター)。 [東京 2日 ロイター] 為替レートは経済のあらゆる動きに反応する。日本の金利や貿易収支が動いても、欧州で財政危機が深刻化しても、中国の経済が減速しても、そして米国が金融緩和をしても、それに反応して動いてしまう。リーマンショック後の円高は、こうした経済の動きへの反応に他ならない。