「3色型の有利性がどれくらいのものなのか、本当にあるのかということも含めて調べましょうということで、何をしたかといいますと、まず、果実や葉っぱの反射率を測定して、色を数値化する作業をしました。同時に降り注ぐ太陽の光の波長測定をすれば、サルのオプシンの吸収波長はわかっているので、そのサルにとってその色がどんなふうに数値化できるかといえるわけです。2004年から2005年にかけて、博士課程の学生だった平松千尋さん(現・九州大学助教)が、25頭の群れを8カ月見続けて得たデータです。こういった研究を練り上げるのは、平松さんとアマンダ・メリンさんという当時のカルガリー大学の学生さん(現アシスタント・プロフェッサー)が相談して決めました。それで、2人の共同研究でどんどん面白いことがわかってきたんです」 サルのオプシンがどの波長を見やすいかがわかっているので、果実や葉っぱが反射する光の波長を測定すれば、
大型買収によってBI(ビジネスインテリジェンス)分野で勝負に出た米グーグルと米セールスフォース・ドットコムだが、買収先の選択には両社の個性が色濃く出た。グーグルが26億ドル(約2800億円)で買収する米ルッカー(Looker)と、セールスフォース・ドットコムが157億ドル(約1兆7000億円)で買収する米タブローソフトウエア(Tableau Software)の違いを分析しよう。 グーグルがBIツールの「Looker」を販売するルッカーの買収で合意したと発表したのは2019年6月6日(米国時間)のこと。そのわずか4日後の6月10日にセールスフォースが「Tableau」を提供するタブローの買収で合意したと発表した。ライバル関係にある大手クラウド事業者が同じ分野のベンダーの大型買収をほぼ同時に発表したのだから、IT業界の注目を大いに集めた。 セールスフォースが買収したタブローはニューヨーク証券
車輪生物はなぜいない? 車輪は人間の最も優れた発明のひとつです。私たちは自転車、自動車、列車などを利用して、地表を自由に移動することができます。同じ距離を同じ時間をかけて自転車で移動するのとランニングで移動するのを比べたとき、自転車で移動したほうがはるかに楽なことからも、車輪という移動装置がいかにエネルギー効率の高いものであるかわかります。 生命現象のエネルギー効率は人工機械のエネルギー効率よりも高いと一般的に言われています。それならば、生物は進化の過程で車輪を移動器官として獲得していてもよいはずです。しかし、大腸菌やサルモネラ菌のような細菌の鞭毛のモーター、ウンカの幼虫の後脚の歯車など、回転運動する器官は生体内に存在するものの、車輪そのものを器官として持ち、その器官を使って移動する生物はいまだ発見されていません。 車輪生物がなぜいないのかという疑問はさまざまなところで取り上げられています
by Piron Guillaume 世界中の病院で、感染症を防ぐためにアルコール性の消毒液が利用されています。ところが本来はこの消毒液で押さえ込めるはずのバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の「エンテロコッカス・フェシウム」による感染症が増加しており、メルボルン大学などの研究チームが調べたところ、以前と比べてアルコールへの耐性が10倍以上になっていることがわかりました。 Increasing tolerance of hospital Enterococcus faecium to handwash alcohols | Science Translational Medicine http://stm.sciencemag.org/content/10/452/eaar6115 Bacteria becoming resistant to hospital disinfectants,
【7月17日 AFP】病気根絶の未来を開くと称賛され、ノーベル賞候補と目されている遺伝子編集技術について、16日に発表された研究論文は、この革新的な技術が、これまで考えられていたより精度が低く、予想以上に多くの細胞損傷を引き起こす恐れがあるとしている。 研究チームは、マウスとヒト細胞を用いた研究室実験で、「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)」と呼ばれる遺伝子改変技術に「広範囲の」遺伝子変異を「高い頻度で」引き起こす恐れがあることが分かったと報告している。 英遺伝子研究機関ウェルカム・サンガー研究所(Wellcome Sanger Institute)のアラン・ブラッドリー(Allan Bradley)氏は「CRISPR-Cas9の編集に起因する予想外の事象の系統的な評価を行ったのは、今回の研究が初めてだ」と話す。チームは同研究所で今回の研究を実施した。 英科学誌「ネイチャー
人が舌で感じることができる味覚には、古くから「甘味・苦味・塩味・酸味」の4つが数えられ、2000年ごろからは世界的に「うまみ(旨味)」が認知されるようになり、今では5つの味が存在すると考えられています。しかしこれらに次ぐ第6の味覚として、「カルシウム味」という新しい味覚が多くの動物に備わっている可能性が研究によって明らかになっています。 The Sixth Taste? | The UCSB Current http://www.news.ucsb.edu/2017/018600/sixth-taste Scientists May Have Discovered A Sixth Taste | IFLScience http://www.iflscience.com/plants-and-animals/scientists-may-have-discovered-a-sixth-tas
Plastic-eating caterpillars could save the planetAn escape from a shopping bag triggers an idea MOST scientific research follows a logical progression, with one experiment following up on the findings of another. Every now and then, however, serendipity plays a part. Such is the case with a paper just published in Current Biology, which reveals to the world a moth capable of chewing up plastic.
マサチューセッツ工科大学(MIT)が汗に反応して自動的に通気を行ってくれるという、「細菌」を利用した新しいワークアウトシャツのプロトタイプを発表しています。 Harnessing the hygroscopic and biofluorescent behaviors of genetically tractable microbial cells to design biohybrid wearables | Science Advances http://advances.sciencemag.org/content/3/5/e1601984 MIT used bacteria to create a self-ventilating workout shirt | Popular Science http://www.popsci.com/bacteria-on-this-weara
マウスの脳のキラー・ニューロンを特定。スイッチオンで無心に獲物を噛み殺すゾンビに…2017.01.29 16:21 塚本 紺 イェール大学のIvan de Araujoさんと彼の研究チームがビックリするような実験に成功しました。マウスの脳から「獲物」を殺そうとする衝動をコントロールする2つのニューロンのセットを特定したということです。科学誌Cellで研究結果が発表され、たくさんのメディアが人気ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』を引き合いに出して報じました。 スイッチが入っている間はとにかく獲物を噛み殺そうとし続けたということですから、たしかにゾンビ化と言われても仕方ないですよね...。 2つのニューロンのうち片方は視界にいる獲物を追いかける衝動をコントロールし、もう片方のニューロンは噛むのに使われる顎と首の筋肉をコントロールしているそうです。両方とも脳の扁桃体に位置しているとのこと。 実
言葉は悪いが、「デブ菌」という人を太らせる細菌が実在する可能性が濃くなっている。 肥満の人の腸から取った腸内細菌を移植された人が、急激に太るという現象が判明したからだ。 注目される糞便移植で思わぬ事例 米国ロードアイランドのニューポート病院とマサチューセッツ州のマサチューセッツ総合病院を中心とする研究グループからそれぞれ、感染症分野の国際誌であるオープン・フォーラム・インフェクシャス・ディジーズ誌オンライン版で、2015年2月1日に報告した。 クロストリジウム・ディフィシルという細菌の感染症は、抗菌薬の使用により腸内細菌のバランスが崩れた結果、下痢を起こしたり、毒素を産生したりする病気だ。重症の場合には命に関わる。 最近、この感染症の治療として、にわかには信じがたいが、健康な人から糞便の抽出物を腸内に移植する方法が注目されている。健全な細菌群を回復させるのが目的となる。 今回、この
By Bart ネズミやネコ、人間などあらゆる生き物の脳に寄生し、宿主の行動をねじ曲げたり健康に害を及ぼすという恐るべき寄生生物が「トキソプラズマ」です。どういった生き物でどのような影響を及ぼすのかについて、インディアナ大学医学部にて教授を務めるグスタボ・アリサバラガ氏とビル・サリヴァン氏が明かしています。 Common Parasite Could Manipulate Our Behavior - Scientific American http://www.scientificamerican.com/article/common-parasite-could-manipulate-our-behavior/ ネズミはネコに対して根本的な恐怖心を抱いています。これは、ネズミを「死」から守るための感覚なのですが、不運にもネズミにはもうひとつ、恐るべき敵が存在します。それが単細胞生物の「
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