「製造時間がいつもより3秒長い。何かあったのか」。経営トップが出張先から工場の担当者に電話で尋ねる。担当者が装置を確認したところ、通常は部品を作るのに39秒かかるところ、42秒になっている。すぐに対応し、事なきを得た。不具合に気づかずに製造を続けていたら、装置がストップしていたかもしれない──。 自動車部品メーカーの旭鉄工では日々、こうした光景が繰り広げられる。支えているのは、同社の木村哲也代表取締役社長が主導して、ほぼ自前で作り上げたIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムだ。製造装置に付けたセンサーで、部品の製造時間を0.1秒単位で測定し、スマートフォンやPCから生産の状況を確認できる。 同社は2014年夏から、IoTシステムで得たデータを利用して生産効率の向上に向けたカイゼン活動を実施。その結果、計画していた製造装置を追加購入する必要が無くなり、2億円超を節約できた。木村社長
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