ビットコインを端緒としたブロックチェーン技術の応用は、国内外を問わず大きな熱量を持って広まっている。そのブロックチェーン技術を客観的に評価する記事をリレー形式で載せている本連載だが、今回はブロックチェーンを取り巻く世界の潮流と、それを踏まえた国内の状況に関して、その渦中からではなく第三者からの視点で俯瞰してみたいと思う。 本稿は2016年8月末現在の状況を踏まえて記述している。ただし、アプリケーションとしての暗号貨幣(Cryptocurrency)の取引に関する話には、深く踏み込まない。ビットコインを始めとした動向も、あくまでブロックチェーン技術の視点から触れるにとどめる。全体像を掴むことが目的なので、個々のスタートアップのプロダクトなどに関しても深く踏み込まない。 ブロックチェーン、世界では何が議論されているのか 世界に大きな影響を与えたビットコインは、その普及の過程で「暗号貨幣(Cry
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