環境問題が深刻化し、SDGsへの取り組みが進む中、サステナブルな天然素材として近年注目を集めているのが「コルク」。今回は、世界のコルク市場の約半分を占めるというコルク大国・ポルトガルの老舗企業「アモリン(Amorim)」の革新的な取り組みについて現地在住リサーチャーがレポートする。 コルクの知られざる特性とは? ワイン栓でお馴染みのコルク。コルクは、コルク樫の樹皮にある「コルク層」を原料とした天然素材である。通常の木材と違い、コルクは繊維ではなく蜂の巣のようなハニカム構造の細胞で成り立っている。1立法センチメートル当たり約4000万個という独立した小さな細胞が気体を抱いているため軽量で、収縮自在性と圧縮性、弾性、また吸音・遮音性、振動吸収性、断熱性にも優れている。さらに、強度をもつリグニン、水分蒸発を抑えるスベリンなどの成分を含むため、耐水・耐油性、気密性に優れ、抗菌・防虫・防カビといった
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