図書館を、認知症のお年寄りが快適に過ごせる「居場所」にしようという取り組みが広がっている。認知症の人が興味を持ちそうな本を集めたコーナーをつくったり、困っている人への対応の仕方を職員が学んだり。介護サービスにつなげることを目指した動きもある。 (石原真樹) 「また同じ質問だ」。二〇一五年春ごろ、川崎市宮前区の宮前図書館係長の舟田彰さん(51)は、毎日のように一人でやってくる女性のお年寄りのことが気になった。中部地方の都市名を挙げて「電力会社の電話番号を教えて」と繰り返し尋ねられ、そのたびにパソコンで調べた番号を伝えた。やがて女性は姿を見せなくなったが「これでいいのか」ともやもやした。
![東京新聞:認知症に安心を 寄り添う図書館 困っている人に対応:社会(TOKYO Web)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f79bb170fb72420cffe0e16be9bba5636a73d9b8/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Fimg%2Flogo_social.png)