横領続出「リーガルサポート」 成年後見の推進を謳う公益社団法人の看板に偽り。食えない司法書士の餌食になる認知症高齢者。 2018年8月号 LIFE by 長谷川学(ジャーナリスト) まるで恒例行事のように所属会員が横領事件を起こしている公益社団法人がある。「成年後見センター・リーガルサポート」(矢頭範之理事長・以下「リーガル」)のことだ。 リーガルは日本司法書士会連合会が成年後見制度のスタート(2000年)前年、成年後見業務推進のために立ち上げた任意団体。昨年9月の会員数は7994人で、司法書士(2万2283人)のほぼ3人に1人が加入している。 リーガルが“後見の受け皿”として創設された背景には、司法書士業界の過当競争がある。司法書士の主要業務の不動産登記件数は1996年の2088万件が16年には1164万件に半減。逆に司法書士は95年の1万6818人から20年あまりで1・3倍に増えた。
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