キーボードを中心にマルチプレイヤーとしてザ・スパイダース、PYGのメンバーとして活躍後、作曲家として「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」などの沢田研二のヒット曲を多数手掛け、またドラマ『太陽にほえろ!』『寺内貫太郎一家』などのサウンドトラックも担当。大野克夫は、現在81歳を迎えているが、テレビ&劇場用アニメ『名探偵コナン』に四半世紀携わり、劇場用最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』でも音楽を担当している。大野の近年の『名探偵コナン』の楽曲は、打ち込みによるサウンドが主体だが、驚くべきはほぼ自らの手でDAWを操り、劇伴制作に取り組んでいるという事実だ。実は大野、もともと自宅録音に積極的で、草創期からステージにシンセを持ち込んでいたという、本誌読者の大先輩のような存在。あまりメディアに登場することは無かったが、『〜緋色の弾丸』公開を機に、本誌の取材に応じてくれた。なお、コロナ禍の影響で『〜緋