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reviewとhiphopに関するnsyeeのブックマーク (21)

  • KOHH / DIRT Ⅱ

    アウトローのロマンの論理的帰結に従えば、最後にはアウトローは死ぬ必要がある。死んでいくその姿に、まばゆいばかりの栄光があれば最高だ。生きつづけることは一種の失敗なのであって、アウトローの人生は、文字どおりのデッド・エンドを迎える。ヒップスターと重なる部分はあるにしても、アウトローはヒップへと至る途中の移行的段階の存在と見たほうがよい。(中略)アウトローは悲劇としてのみ成功するのに対し、ヒップは生きつづけることで成長するのだ。 ジョン・リーランド『ヒップ――アメリカにおけるかっこよさの系譜学』(篠儀直子+松井領明訳) 「殺せるものなら二度殺せ」――CDの帯にはそう書かれている。死生観は昨年リリースした『DIRT』からKOHHのひとつの主題となった。トラップ/ドリル・ミュージックとミクスチャー・ロックをかけあわせた作収録の「Die Young」でKOHHは、ジミヘンやカート・コベーンという若

    KOHH / DIRT Ⅱ
  • Sampling-LoveのBlog - D'Angelo & The Vanguard / Black Messiah

    日、長らく待たれておりました、天才D'angeloの14年ぶりとなるニューアルバム「Black Massiah」(iTunes)が緊急リリースされました。 なんせ14年もの間、逮捕されてみたり、出すだの出さないだのやってみたりと紆余曲折有り過ぎて、発売する事自体が都市伝説化しておりましたので、出るというアナウンスがあってから電光石火の間にリリースされるという奇襲攻撃を受け、我々長らく待ち続けたおじさん達は一瞬の内に術にハマり、今日一日仕事が手に付かない状況に。 出るまでの流れを、ずっとタイムラインで追っておりましたが、USが出たという情報から日にアップされるまでリアルタイムで個人から個人に伝達されていく様は、2010年代を感じ随分興奮しましたし、この長かった14年にようやく区切りが付き待つものが後はDr. DREのデトックスのみになったかと寂しささえ感じました。 内容につきましては、も

    Sampling-LoveのBlog - D'Angelo & The Vanguard / Black Messiah
  • Le1f | ele-king

    あるいはこれを、ヒップ気取りたちによるクリシェと呼ぶ向きもあるだろう。アフロ・フューチャリズムの最新ヴァージョン……を騙ったフェイクだとかなんとか。そう、ニューヨークのアンダーグラウンド・ヒップホップ、『ピッチフォーク』が言うところの「クィア・ラップ」のシーンは、ミッキー・ブランコとリーフという得難いタレントを輩出しつつも、むしろそのわかりやすいイメージ──ニューヨーク、ゲイ、黒人、ラップ──のキャッチーさゆえにか、いまだに決定的なバズを迎えていない。 あらためてな話になってしまうが、これは、例えば小林雅明氏が誌の紙版『vol.8』号で書いているような「高度な作品性を兼ね備えたものも多いミックステープが、フリーダウンロードであることにもありがたみなど感じさせないほど供給過多な状況」の弊害だと思われる。こうした無限供給に近い状況は、ヒップホップの多様化を下支えするとともに、その消費の高速化

    Le1f | ele-king
  • 5lack×Olive Oil | ele-king

    下高井戸のトラスムンドの浜崎店長に頼んで、まず最初に、巷で話題のFLA$HBACKSの『FL$8KS』、その次にスラックとオリーヴ・オイルによる『50』を聴かせてもらって、結局、僕は財布の都合で、後者を買った。FLA$HBACKSに関して言えば、いろんな人たちが惜しみない賛辞を送るのもわかる。たしかに格好いい。90年代生まれによる90年代再解釈の、実にフレッシュで、エネルギッシュな(なにせ19歳だ)、そして前向きで、しかもスタイリッシュな1枚だし、これがいまそれなりの数売れているということは、シーンは健全で、元気いっぱいなのだ。 素晴らしいことである。才能と情熱を持った新世代が次々と登場することで、トラスムンドはモノが売れないと言われる2月を忙しくしているのだ。それでも、疲れている僕は、唯物論的に『FL$8KS』の価値を理解できても......などと言っている時点で自分が疲れているのがわか

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  • NORIKIYO | ele-king

    合評 NORIKIYO- Hello Hello ~どうしたいの?~ Oct 01,2012 UP 二木 信、野田 努 文化的混交、音楽に国境はない 文:二木 信 またもや中国韓国との領土問題がマス・メディアを騒がせているようだが、いったいどこの誰が喧嘩の火種をばらまいて、争っているのだろうか。せめて、一部の好戦的な人たちの争いを一般化しないで欲しいものだ。 神奈川・相模のヒップホップ・ポッセ、SD・ジャンクスタのラッパー、ノリキヨが先日YouTubeにアップした「Hello Hello ~どうしたいの?~」は、2010年末にハイイロ・デ・ロッシとタクマ・ザ・グレイトが発表した「WE'RE THE SAME ASIAN」と同じく、多文化主義と平和主義のコンセプトで、好戦的なレイシズムや偏狭なナショナリズムに揺さぶりをかけている。この曲がユニークなのは、ノリキヨがジャックしているのが、韓国

    NORIKIYO | ele-king
  • Dilla Dog | ele-king

    好むと好まざるとに関わらず新自由主義の社会で暮らしていると、自分のなけなしの金をどこに落とすのか、それ自体が政治的な一票となる......ということに自覚的だったのは、デトロイト・テクノだった。1998年、初めてデトロイトを訪れたとき、マイク・バンクスは僕に「デトロイトの人間は日車が好きなんだよ」と言った。クリトン政権下で日車の輸入が規制されている時代の話。ずいぶんと大人な社交辞令である。 ケニー・ディクソン・ジュニアは音楽がデジタルとして消費されることに批判的な立場を貫いていることでも知られる。2007年のシングル「Technologystolemyvinyle(テクノロジーが俺のヴァイナルを盗んだ)」が有名だが、それ以降も彼はこの手の主張を自分の作品に記している。彼がヴァイナルにこだわるのは、音質ないしは手触りなどのフェティシズムの問題ではない。デジタルはヴァイナルという個人商店を

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  • Jeremiah Jae | ele-king

    フライング・リザーズのセカンド・シングル"マニー"(79)はニューウェイヴの金字塔といえるヒット作だけれど、イギリス国内ではいささか数奇な運命を辿っている。"マニー"のチャート入りと同じ年に発足したサッチャー政権は市場を「見えざる神の手」に委ねることなく、可能な限り政府が金融政策に介入するというマネタリズムを主張していたため、TVで保守党の金融政策に関する特集やニュースが組まれるたびに同曲は条件反射のようにして流され、チャートに無関心な人たちにとっては否応もなく保守党やマネタリズムのテーマ曲として刷り込まれてしまったからである。しかし、マネタリズムは当時、ケインズ主義と対立すると考えられていたにもかかわらず、10年も経たないうちに相容れない考え方でもないとする方向に経済学の流れは変わり、政権発足当時ほど物議を醸すトピックではなくなっていく。残ったのはフライング・リザーズ=保守党という図式で

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  • Clams Casino | ele-king

    言葉のあるなしにかかわらず、音楽は内面の空虚さを埋めるために使われる。クラブ・カルチャーもその代表例のひとつ。週末の夜をぶっ飛ぶことそれ自体が問題なわけではない。問題はハイな夜を終えた、日曜日の朝方の過ごし方にある。 最近の『NME』の調査によれば......、LAのリル・Bによる"ベースド"、フロリダのメイン・アトラキオンズらによる"クラウド・ラップ"、NYのエイサップ・ロッキーによる"ヒップスター・ホップ"と分けられるそうで、いずれにしても、これらプログレッシヴな(ヒプナゴジックな)ラッパーたちはクラムス・カジノに感謝しなければならない。彼らがいま試みているのは、いわばヒップホップの変異体で、同紙によれば「完璧なまでにメチルモルヒネの毒気で作られたコクトー・ツインズか、さもなければ電子機器で押しつぶされた唱歌隊の音楽」となる。メチルモルヒネがどんなものなのかは知らないけれど、なんとなく

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  • ポスト・チルウェイヴ的アルバム・ガイド~A$AP Mob, Green Ova Undergrounds編 : キープ・クール・フール

    Spaceghostpurrp/Rvidxr Klvnはその輪をどんどんと広げているが(前回のエントリー後に出たThe Clvsh『OPM』は傑作!)、彼/彼らを一躍有名にしたのが、今をときめくA$AP Mob(エイサップ・モブ)との仕事だろう。A$AP Mobはニューヨーク州ハーレム出身のA$AP Rockyを中心としたクルーで、2011年にデビュー・ミックステープ『LiveLoveA』をリリースすると、たちまち話題になり、現行シーンの最重要アクトとなった。 A$AP Mobについては、この記事が詳しい。A$AP Yams、A$AP Bari、A$AP Ferg、A$AP Ty Beats、A$AP Nast、A$AP Twelvy、A$AP Antと、各メンバーのプロフィールがインタヴューとともに詳細に掲載されている( リーダーのA$AP Rockyは別項で取り上げられている)。謎だら

    ポスト・チルウェイヴ的アルバム・ガイド~A$AP Mob, Green Ova Undergrounds編 : キープ・クール・フール
  • Daftar Slot Sweet Bonanza Gacor Situs Pragmatic Play Maxwin Hari Ini

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  • ERA | ele-king

    僕がエラの音楽にハマったきっかけは"Feel"のミュージック・ヴィデオだったのだ。たった......そう、たった3分弱のこの映像と音にすべてが詰まっている気がした。淡い恋心、一晩のアヴァンチュール、仲間との連帯、未来への不安と期待、都市生活者の憂と倦怠、ストリート・カルチャーや音楽、グラフィティへの愛情、東京への愛憎、町を吹き抜ける風、反抗心と内省......それらがデトロイトのプロデューサー、アンドレスの甘いブラック・ソウルを思わせるヒップホップ・トラックのなかに溶け込んでいた。 不思議なことに、この映像を観た僕は、梁石日のハードボイルド小説『タクシードライバー日誌』で描かれなかった、彼の目には映らなかった東京の深い夜の表情や情念を浮き彫りにしていると感じた。まあ、それはいい。僕はくり返しミュージック・ヴィデオをYouTubeで再生して、その心地良さに浸り、そしてリリックに耳を傾けた。

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  • 2012年上半期ベスト(その1) : キープ・クール・フール

    『Mariah Carey Tribute』 Party Trash 『MISTA THUG ISOLATION』 Lil Ugly Mane 『CRIMINAL HYPNOSIS:UNRELEASED SHIT』 Lil Ugly Mane やっぱり、一番強烈だったのは、 Party Trash のマライア・キャリー・"スクリュー"・トリビュート。時空が歪み、死者が蘇る(死んでない)。四次元に轟く「We Belong Together」、地獄の「ファンタジー」。地獄といえば、 Lil Ugly Mane の新作と未発表曲集も良かった。どろどろしているだけではなくて、ジャズ感が強かったり、メロディアスだったりと、いちいち洒落ていて、RVIDXR KLVN周りでも最も聞きごたえがある。 『GOD OF BLACK |GXX XX BXXXK EP Vol 1』 Spaceghostpurrp

    2012年上半期ベスト(その1) : キープ・クール・フール
  • Odd Future Main Attrakionz - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    Home > Reviews > Album Reviews > Odd Future - The OF Tapes Vol.2 / Main Attrakionz - 808s & Dark Grapes 2 なるほど橋元さんの言う通りである。『イナズマイレブン』のことではない。ましてやコロコロコミックのおまけでもない(紙エレキングVol.4 参照)。南アからダブステップを打ち出してきたスプー・マサンブがセカンド・アルバムから〈サブ・ポップ〉に移ったら、これが急にメジャーを意識したような音楽性に成り果てていて、かなりたじろいでしまったからである。どんな必要があって、こんなことになってしまうのだろう。才能がひとつぶッ潰れたような印象さえ持ってしまった。ウォッシュト・アウトに起こったことがまったく同じことかどうかはわからないけれど。 ウォッシュト・アウトは、しかし、〈サブ・ポップ〉に移る前か

  • How araabMUZIK is bringing the hip hop battle DJ into the digital age

  • THE WEEKND『Echoes Of Silence』(Self Released) - COOKIE SCENE

  • 【Janelle Monáe】サンクス欄から読み解くジャネル・モネイの素顔(Jaspects編) : キープ・クール・フール

    Jaspects. You guys make my heart sigh(Peachtree Blues). Thanks soooo much for playing on this suite. I love you all! ジャスペクツ! アトランタをベースに活動するジャズ・セクステットで、ジャネル・モネイとかなり早い段階からかかわってきたことから、このブログでも何度か取り上げている、(勝手に)ソウルメイトである。

    【Janelle Monáe】サンクス欄から読み解くジャネル・モネイの素顔(Jaspects編) : キープ・クール・フール
  • ポスト・チルウェイヴ的アルバム・ガイド~他ジャンルへの影響編 : キープ・クール・フール

    そもそもの定義を離れて拡散していくチルウェイヴ。Tri Angleレコーズを始めとしたウィッチハウス、Lil BやOFWGKTAなどのヒップホップ、そしてクラウド・ラップについては次回以降とりあげるが、先にロック、R&Bなど他ジャンルへの影響をみていきたい。 『Eidolon EP』 / 『Kairos』 White Hinterland Casey Dienelによるソロ・ユニット、White Hinterland。2008年のデビュー盤『Phylactery Factory』は仄暗い雰囲気が美しい、フォーク/チェンバー・アルバムだったが、2010年の『Kairos』は、暗さはそのままにエレクトロニックなダウンテンポ作品へとがらりと変貌を遂げた。ビョークやダーティ・プロジェクターズなどの影響も窺える一方で、「Amsterdam」や「Huron」はHTDWやGuerreに通じるアンビエント

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  • Clams Casino Clams Casino - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    Home > Reviews > Album Reviews > Clams Casino - Instrumental Mixtape / Clams Casino - Rainforest 現代において音楽を楽しむにはコンピュータのハードディスクの容量を気にしなければならない。そのことを最近ようやく思い知りました。オッド・フューチャーにハマって以来、彼らのダウンロード可能なミックステープはすべてダウンロードしたが、その途中で、僕の貧弱なハードディスクは容量オーヴァーとなった。古い音源をすべて削除し、そしてまたダウンロード......タイラー・ザ・クリエイターのデビュー・シングル「アイ・スメル・パンティーズ」もアルバム『バスタード』も、マイク・Gによるそのまったく素晴らしいチョップド・アンド・スクリュー・ヴァージョンも、オッド・フューチャーの56曲入りのミックステープも、メロウハイプやフ

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  • Shabazz Palaces Black Up - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    キップ・ハンラハンが醸し出すアヴァン・ラテン・ジャズの妖しい色気とワンネス・オブ・ジュジュのアフロ・ファンクの濃厚なブラックネスと〈ストラタ・イースト〉のスピリチュアル・ジャズの気高さを同時に味わえるアヴァン・ヒップホップとでも言えるだろうか。あるいは、シャバズ・パラセズは、アンチコンやデイダラス、アンチ・ポップ・コンソーシアムやカンパニー・フロウ、マイク・ラッドといったヒップホップのレフトフィールドの実験主義者たちに並ぶ存在と言えないだろうか。この手の前衛的なヒップホップを聴くと、黒人音楽(あるいは、黒人文学)の歴史の奥深さというヤツを思い知らされる気がする。アミリ・バラカがシャバズ・パラセズを聴いたら、なんと評するだろうか、という知的好奇心を刺激される音楽でもある。『ピッチフォーク』はシャバズ・パラセズのことを「得体の知れないシアトルのアヴァン・ラップ・プロジェクト」と評して、2009

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  • Expressway Yo-Yo Dieting Bubblethug - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    Oct 14,2010 UP Expressway Yo-Yo DietingBubblethug Weird Forest 先月、アウター・スペースをピック・アップした際に「ドローンとテクノの壁にも穴が空きはじめ(中略)それがひとつの流れになるならば、スティーヴン・オモーリーのギターにジェフ・ミルズがリズムをつけるとか(中略)聴いてみたいと思う組み合わせは無数に思い浮かぶ。誰が最初にやるんだろうか」と書いた直後にデトロイト・テクノのホアン・アトキンスがこのところ急速にドローンへの傾斜を強めているサイキック・イルズのリミックスを手掛けていて、一瞬はゲッと驚いたものの、仕上がりはそれほどのものではなかった。キックが途絶えてドローンの一部がループされるなど手法的にはテクノ・フィールドに引きずり込んだだけで、ドローンは素材として料理されていただけだったからである。かなり格的なドローン・ミュージ

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