肥満嗜好(ひまんしこう、英語: fat fetishism)とは、肥満体型の人に性的に惹かれる性的フェティシズムの一種。一般的には「デブ専門」の省略形 デブ専(でぶせん)として知られる。 概要[編集] 本来、脂肪は飢餓を救う貴重なエネルギー源であり、それを多く蓄えた肥満体形は、時代や場所によって「富の象徴」としてもてはやされた。例えば、唐の理想の女性像は「濃麗豊肥(豊かに太った美人)」であり[1]、楊貴妃も豊満だったとされている。西洋にもルノワールのように豊満な女性を表現した芸術家がいる。 近代になると、生活も豊かになり脂肪を蓄える必要もなくなったことや美意識の変化から、徐々にスレンダーな体型が好まれるようになり、雑誌やTVなどマスメディアに登場する著名人やタレントも痩せた人が多くなった。そんな"痩身至上"の中にあって、太った異性に魅力を感じることが特別なこととされるようになった[2]。