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創作に関するnubaのブックマーク (37)

  • 中二階の神さま - 青色3号

    私の生まれ育った町には奇妙な風習があった。家を新しく建てるとき、必ず中二階を造らなくてはならない、というものだ。町に団地なんてものはなかったから、従って殆どの家に中二階があったということになる。そしてこの中二階(の小さな部屋)が何に使われるのかといえば、「おっさんを泊めるため」としか言いようがない。そう、あの町には奇妙な風習とともに、奇妙なおっさんが住んでいたのである。 さて、いま私は「おっさん」と言ったけれど、町の人々はみな彼のことを「神さま」と呼んでいた。もちろん私も、かの地に住んでいるころは、やはり彼のことを「神さま」と呼んでいたのだ。したがって、ここからは彼のことを「神さま」と呼ぶことにしたい。 記憶のかぎりでは、私がはじめて神さまを見たとき、彼はだいたい五十歳くらいで禿頭、夏だったからステテコにランニング、そんないかにもおっさん然とした姿だったと思う。それは神さまが我が家の中二階

    中二階の神さま - 青色3号
    nuba
    nuba 2011/08/09
    一日に2度も狂気タグを使うことになろうとは…
  • 編集部の厳選3本! はてな匿名ダイアリーの名作短編小説 - はてなニュース

    名前を隠して日記が書ける「はてな匿名ダイアリー」、通称「増田」。誰が書いているか一切が不明なまま、毎日ただひたすらエントリーが積み重ねられていくその光景は、もはやシュールの一言です。そんな「増田」に、どういう了見か渾身の小説作品を送り届けてくる不思議な人たちがいるようです。今回は、はてなブックマークで注目された、謎の才人たちによる傑作ショート・ショート3を送ります。 ■ 「まるで星新一の作品みたい!」との声も……『犬の餓死』 ▽ 犬の餓死 名前の通りに犬が餓死する過程を見せる現代アート、「犬の餓死」。それに憤った大衆が作品発表のたびに犬を買い取っていたところ、かえって作品がマスコミの話題になってしまう。だが、そのブームの絶頂で、突然芸術家は作品を発表するのをやめた。その理由は……? ユーザーから「まるで星新一みたい」と声も出ているのが、この『犬の餓死』という作品。確かに最後のオチに漂う「

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  • バゴンボの嗅ぎタバコ入れ / カート・ヴォネガット

    バゴンボの嗅ぎタバコ入れ (ハヤカワ文庫SF) 作者: カートヴォネガット,Kurt Vonnegut,浅倉久志,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/09/01メディア: 文庫 クリック: 27回この商品を含むブログ (30件) を見る■ヴォネガット最後の短篇集 カート・ヴォネガット最後の短篇作品集。とは言っても執筆された年代は1950〜63年のごく初期のものであり、雑誌掲載作品などオリジナル原稿の存在しない作品を研究家が地道に集めて編纂されたものであるという。そういった意味で作者の落ち穂拾い的な習作作品を想像して読み始めたのだが、どうしてどうして、どの短篇にもヴォネガットらしさがたっぷり詰まった珠玉の作品集となっている。むしろ、最初っからヴォネガットはやっぱりヴォネガットだったんだなあ、と思わせる優しさや暖かさが伝わってきて、ヴォネガットよ、当にこれが最後になっちゃ

    バゴンボの嗅ぎタバコ入れ / カート・ヴォネガット
    nuba
    nuba 2010/01/22
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

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    nuba
    nuba 2009/12/29
    僕も似たような理由で一人称のほうが圧倒的に書きやすいです。書きかけ半端テキストがDropBoxにいっぱい保存されてる…
  • Hatena ID

    Hatena ID is an account used for various Hatena services.

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    nuba
    nuba 2009/11/24
    これは…
  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

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  • パスワード認証

    スチーム速報 VIP あの夏の日、僕たちは輝いていた。

    nuba
    nuba 2009/11/07
    小説書いて欲しいね
  • 夢の城 - sekibang 1.0

    会うべき男は、ヘルシンキから北へ二五キロほど行ったところにある古い城に住んでいる、という話だった。男は戦後すぐに日からフィンランドへ渡り、スウェーデンで制作された無修正のブルー・フィルムをアジア向けに輸出する事業で成功し、その古い城を買い上げた。男はかなり高齢なはずだが、それでも輸出する作品はすべて自らの眼で確かめることも今でも続けている。城には常時二千近い映像が、男に観られることを待っているらしい。空港から私を乗せてくれたタクシーの運転手に、その城の住所を伝えると「ああ、あの城のことかい?」と言って、ニヤリと笑い「お客さん、日人だろう? やっぱり日人はああいうのが好きなんだね」と付け加えた。城の中に住む男の仕事はフィンランドでも有名らしかった。空港から都市部を抜け、そしてまた郊外へと進んでいくタクシーの車窓から見える異国の風景は、穏やかに変化していく。寒冷地特有の針葉樹林のなかに

    夢の城 - sekibang 1.0
    nuba
    nuba 2009/11/04
    引き込まれ感がすごい
  • 全国一億六千万のワナビのためのアドバイス

    はいどうも。ラノベ書いてるかい? この間、文章力云々がホッテントリ入ってたよな。 文章力を上げるにはどうすればいいのか? まあ結論としては文章力なんて、どうでもいいわけだ。どうせ勢いさえあればなんとか読者も編集も読んでくれる。 あ、編集は人にもよるけどな。 どっちにしても文章力なんて「読みたい」と思わせることに成功すれば、どうでもいい要素になるんだ。 問題は話の筋だ、って議論になって、それで、オタク的ネタを入れたくなくても入れないと賞に選ばれないってだれかが言ってたよなあ。 違うんだよな。 なんていうかさ。焦り杉なんだよ。ワナビのラノベは。 ジイッと我慢して、設定もしくはネタは小出しにしていかないとダメなんだ。 たとえば良くある出だし、 「俺は○○。○○高校に通う、ごく普通の高校生だ」 とかな。 そんなのいきなり書かれても仕方ないんだ。プロット帳にでも書いとけ。 出だしは、 「どかーん!」

    全国一億六千万のワナビのためのアドバイス
    nuba
    nuba 2009/11/01
  • プロの小説家になるにはどうすればいいのか?「魔術士オーフェン」で有名な小説家・秋田禎信さんにインタビュー

    作者のサイトで編の後日談の連載がこっそりと始まり、短編最終巻のタイトル「これで終わりと思うなよ!」のとおり、当に終わっていなかった「魔術士オーフェン」。 掲載された後日談の評判が高かったことから、他にも「エンジェル・ハウリング」の後日談など多数の書き下ろしを収録した「秋田禎信BOX」になって予約限定生産で発売されることになりました。この機会に、作者である秋田禎信さんにインタビューできることになったので、いろいろと話を聞いてきました。 ◆プロの小説家になる経緯 - 「応募したらどうなるかとか、よく分かっていなかったんですよ」 インタビューの場となったのは「秋田禎信BOX」を出版することになったティー・オーエンタテインメント。 GIGAZINE(以下、G): 秋田さんは17歳の時に富士見書房のファンタジア長編小説大賞で準入選を取っていますが、小説家を目指したきっかけなどはありますか。 秋田

    プロの小説家になるにはどうすればいいのか?「魔術士オーフェン」で有名な小説家・秋田禎信さんにインタビュー
  • 日本映画がムンムンでギラギラだった時代~『ロマンポルノと実録やくざ映画』 樋口 尚文著(評:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン

    70年代の邦画が好きかなあ、と思う。 自分のことなのに「思う」と煮え切らないのは、「好きだ!」と断言できるほどの数を観ていないからだが、これまで観てきた映画のなかで、70年代および80年代日映画の占める割合がけっこう高いことは間違いない。 70年代というと、評者が5歳から15歳の時期にあたる。中坊以下の年齢なので映画館ではほとんど観ていない。そのころ「日映画名作劇場」という番組をテレビ東京が土曜の夜にやっていて、それを毎週毎週楽しみに観ていたのだ。 「日映画名作劇場」は映画秘宝編集部編『日常洋画劇場』(2002年)でも取り上げられていたが、このの副題どおり「映画のことはぜんぶTVで学んだ!」わけだ。「映画秘宝」のムックで言及されるくらいだからセレクションがどこか偏重気味で、この番組以外ではテレビ放映されたことのないような映画ばかりかかっていた記憶がある。 80年代はまたちょっと違っ

    日本映画がムンムンでギラギラだった時代~『ロマンポルノと実録やくざ映画』 樋口 尚文著(評:栗原 裕一郎):日経ビジネスオンライン
  • キュビズムでござるの巻 - 青色3号

    お元気ですか? あれから10年も経ったのですね。あなたと過ごした日々のこと、今でも昨日のことのように思い出します。たのしかった、あのひのこと、くるしかった、あのひのこと、せんぱいたちとすごしたひびは、おとなになっても、忘れません。そんな僕も二十を過ぎてずいぶん月日が経ち、分別もついて年をとり、それでも、忘れないどころか、今だからこそ、起きぬけに、あるいは電車のなかで、あるいは小便をしながら、器を片付けながら、不意に目に浮かんでは消えるある夏の日の、君の笑顔。それは殉教者の輝き。そんなものに魅せられてあたしたち今日も海へ行ってきたんです。行きの電車のなかでリツコはおおはしゃぎでした。帰りの電車のなかでミサトは僕の肩にその小さな頭蓋を預け、僕は窓の外、いつわりの郷愁をいっしんに受けるビルの群れを、見ているようで、でも僕はなにも見えてなんかいなかった。後方から接近する未確認飛行物体に気付くはず

    キュビズムでござるの巻 - 青色3号
    nuba
    nuba 2009/09/28
    なんか悔しいZE!美しすぎる!
  • 僕らはきっと噛み合える相手を探す為に生きているんだ - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館

    「ああ終わったわ。うんマジ終わった。」 そよそよよと風が吹く。人生は常にスタートでありゴールであるんだ、そんな言葉をいつもうそぶいている自分とは思えないほど絶望していた。 「明日からどんな顔して学校行けばいいんだよクソッ!浅はかな行動にしても程があるだろ!」 思ったより大きな声が出ていたのだろう、近くに寝ていたがビクっと起きて怪訝な顔でこちらを見つめた後、しゅんしゅしゅと逃げて行く。 「ちっくしょ...」 明るい月の下、河川敷。顔を上げると水面には綺麗な月が映っていた。大きい川だが、比較的穏やかな流れで色々な物を抱えている。ビルの灯り、家の灯り、橋の上に並んでいる車。決して触れられない別世界。しばらくその世界を見つめ、自分が世界に居なかったらどれだけ綺麗で完成した世界だったろうと思った。そんな世界が欲しいと思った。そして、目を凝らすと水面に自分の姿が投影されていることに気付き、瞬間黒い感

    僕らはきっと噛み合える相手を探す為に生きているんだ - 羽ばたけ鳥頭 - m-bird別館
  • 17歳であるとはそういうことだった。[RT 嘘日記2009・秋] - ミームの死骸を待ちながら

    秋の夕方には、どこか突き放すような優しさが混じっていると彼は思う。空気には昼間の暖かさの残滓が残り、からからとした心地よさの裏で、時折吹く弱い風は夜の冷たさを抜け目なく忍ばせて来るのだ。 彼は夏服のカッターシャツから剥き出しになっている腕を軽くさすりながら、学校の帰り道を歩いて行く。 言葉について考える。言葉は嫌いだ。胸の奥にある薄ぼんやりした感情に何らかの名前を与えて発音した途端、ほんとうのことが消えてしまうような気がするのだ。かと言ってぼんやりした感情が言葉よりも好きかと言えば、別にそうでもない。そんなところだ。 彼には何もない。将来やりたいこともない。中学時代からやっているテニスにしても、惰性で続けているに過ぎない。さほどうまくもない。人とうまく喋ることもできないし、自分がどんな顔で笑っているのかわからないまま、周りに合わせて笑っている。学年トップ層を譲ったことがない成績にしても単純

    17歳であるとはそういうことだった。[RT 嘘日記2009・秋] - ミームの死骸を待ちながら
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    週報 2024/04/28 川はただ流れている 4/20(土) 初期値依存性 さいきん土曜日は寝てばかり。平日で何か消耗しているらしい。やったことと言えば庭いじりと読書くらい。 ベランダの大改造をした。 サンドイッチ 一年前に引っ越してからこんな配置だったのだけど、さいきん鉢を増やしたら洗濯担当大臣の氏…

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  • うそつき村の残像たちへ - sekibang 1.0

    墜落したヘリコプターの乗組員が脳裏に浮かべた最後の映像が、彼が愛していた家族や恋人のものではなく、こどもの頃に駄菓子屋でべた酢漬けイカの味であるとか、高校生の頃に毎日歩いていたあの道に通り雨が降った後のアスファルトの匂いであったなら、僕も少しだけ救われる気がする――とうそつき村の住民である松山田忠彦は言い、コップの底に残っていた氷をほおばってガリガリと音をたてながらべ始めた。松山田がその「住民全員が当のことを言ってはいけない村」に住み始めてから、三年が経つ。その間に、彼を取り巻く環境はすっかり変わってしまった。今では彼のことを信頼に足る相手だと思っている人間は、どこにもいなくなってしまった。 「嘘をつくことの利点は、誰にも信用されなくなることだ。信用されることの重み、それを実感することなく自由に生きることができる。わかるかい? それにね、人に迷惑をかけたり、傷つけたりする嘘というのは

    うそつき村の残像たちへ - sekibang 1.0
    nuba
    nuba 2009/09/20
  • 概要 - チチカカ湖はどしゃぶり

    ストーリーを思いついた。おもしろそうな気がするので小説にしてみたいのだが、残念ながら小説を書いた事が無いので書けるかどうかも解らないが、ちょっとトライしてみようかと思う。そして、このブログでその過程を丸ごと載せてみることにする。あまり類を見ない試みではなかろうか。 思いついたのは、政府の補助金が出る事業で強力で悪質なウィルスを作り政府を脅す人の話だ。 巧妙に数年間かけて世界中にばらまき潜伏させたウィルスの発症させるトリガーを握っている。ここは専門的な記述を避けつつリアリティを持たせたい。肝は、発症してから対策に数時間かかること、大まかな試算で世界の1%のPCが発症すること、日政府が発注したプログラムであることの証拠が残っていること。発症することによる直接の金銭的な被害に加え、政治的経済的信用を失う事による被害が大きい。このあたりは、はったりではないことを確認しながら進ませたい。 脅迫者は

    概要 - チチカカ湖はどしゃぶり
    nuba
    nuba 2009/09/14
  • カニをポケットに入れて、街へ出よう - sekibang 1.0

    の近海でカニがとれなくなって久しい。かつて日でズワイガニやケガニの水揚量日一を誇った鳥取の港からは、いまでも漁船が毎朝出港していくが、専用のクレーンで海の底から引き出される専用のカゴのなかには、いつも二、三匹のカニがいるだけで、そのほかはおぞましい姿格好をした深海魚やビニール製のゴミだけが入っているという現状に、漁師たちは日々落胆を続けている。そのおかげで日の近海モノのカニなどは、もはや庶民の卓に並ぶようなものではなく、もっぱら永田町の政治家や上海マフィアの特別な会合で彼らの利害関心に満ちた信頼関係を深めるための特別な道具になってしまった。特に上海マフィアは、近年、道具としてのカニを珍重している。 彼らの世界においては沈黙こそが信頼を示す証跡である。そこでは言葉を用いて交渉することなどは大変無粋なことだと考えられている。観光客向けの違法薬物やニセブランド商品を取り扱う縄張り争い

    カニをポケットに入れて、街へ出よう - sekibang 1.0
    nuba
    nuba 2009/09/12
    僕がいつまでも貧乏なのはカニ嫌いのせいだったのかも…
  • ノートをなくしてしまいました。 - Everything You’ve Ever Dreamed

    横浜駅西口のドトールでノートをなくしてしまいました。見つけた方はメールでご連絡ください。A4サイズの大学ノートです。表紙には太字で「明るい人生計画12巻」と女性器を示すシンボルマークが書いてあります。裏表紙には醤油かラー油をこぼしたシミがあります。名前や連絡先は書いてありません。内容は創作・取材ノートです。詳細は省きますが、仕事のメモ、小説の構想、ネタ帳、映画の感想、街で見かけた女性の五つ星評価(イラスト有り)、エロ漫画、楽譜、将来実現カレンダー、悪口、回文、抱いた女リストなどが日付ごとに細かいフォントと流麗な文言一致体でぎっしりと書いてあります。レシート、処方箋が挟み込んであってかなりの厚さになってます。 今朝(9月12日)午前10時頃、JR横浜駅西口(相鉄線があるほう)近くのドトールでアイスコーヒーを飲みながらメモを書いていて忘れてきてしまいました。すぐに気付いて取りに戻ったのです

    ノートをなくしてしまいました。 - Everything You’ve Ever Dreamed
    nuba
    nuba 2009/09/12
    コピッて製本するだけで2000円くらい取れるんじゃないか…なんで拾わなかったんだオレ!
  • 私たちまだ死んでない - 空中キャンプ

    サリンジャーは、「ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー」という、それだけですぐにユダヤ系だとわかってしまう名前を隠すために、ずっと、JDサリンジャーと名乗っていたのだという。かくいう私も、ちょっとだけそれに似た理由で、たかこ BLと名乗っている。BLがなにを略しているのかを、私は口にすることができない。だから私は、行儀のいいタクシー運転手みたいに、余計なことをいわず、どこへいってもできるだけおとなしくしている。 私たちの日での生活はいくぶんきゅうくつだ。いつも、誰かに見つかってしまわないかとそればかりを心配している。三者面談のときには、お父さんにきちんとひげをそってスーツを着てもらうようにおねがいしなければいけなかった。「ちゃんとしたスーツを着てね」と私はいった。「なるべく原理主義者っぽくないやつ」。お父さんは肩をすくめて、「わかってるよ。俺は三者面談にはターバンを巻いていかない主義な

    nuba
    nuba 2009/09/12