→紀伊國屋書店で購入 「失業したときこそ、失業ノンフィクションを読もう!」 先日、失業した。45歳の中年。妻1人、子ども2人(2歳児とゼロ歳児)。こういうときこそ、失業ノンフィクションを読むときだ。 本書のタイトルは「仕事がない!」。ストレートである。著者はホームレスや失業問題をテーマにしているルポライター。不動産管理会社に勤務しながら副業としてライターをしている。生活を安定させている書き手である。 20代、30代、40代、50代の失業者36人の聞き書き。1人あたり4頁で構成されている。文体は事務的である。ストーリーテリングの手法はない。インタビューイは、普通の人々である。高校中退、高卒、短大卒、四年制大学卒。エリートはひとりもいない。会社から見れば、置き換え可能な労働力である。だからリストラにあったり、雇い止めにあう。その人達がそれぞれ体験している現在進行形の失業ノンフィクションである。