2009年の暮れも押し迫り、もういくつ寝るとお正月。昔ながらのかるたをお正月に遊ぶ家庭は少なくなったが、近年は「ツンデレカルタ」を筆頭に、多彩な変わり種かるたが話題を呼んでいる。さて、今回はそれとはちょっと目先の違う、変わり種かるたを紹介したい。その名も「幻聴妄想かるた」。 「脳の中に機械がうめこまれ しっちゃかめっちゃかだ」「ラジオから自分のことがいわれている」……といった読み札と、幻聴や妄想に悩む人たちが描いた絵札のセットで遊ぶ、非常に不思議な逸品だ。シュールさではツンデレカルタをも軽く凌駕する、インパクトにあふれた内容だが、これを興味本位で楽しむのは、なんだか不謹慎な気もする。そこで「これ、面白がってもいいんですか?」という疑問を直接確かめるべく、去る12月18日から20日まで行われた、幻聴妄想かるたの展示会にお邪魔してみた。展示会が行われたのは、東京・三軒茶屋のランドマーク、キャロ