2004年に制定された最新の文字コード規格「JIS X 0213:2004(通称:JIS2004)」。このJIS2004に対応したWindows Vistaがリリースされて,早1年が経過した。JIS2004自体は,フォントやIMEの普及に合わせて,ユーザーに順調に浸透している。しかし,ユーザーからのデータを受け取る企業情報システムの側では,JIS2004への対応が進んでいないのが実情だ。なぜJIS2004への対応が進まないのか。その現状をまとめてみよう。 JIS X 0213:2004(JIS2004)は,2004年に制定された最新の文字コード規格。過去の文字コード規格に対して多くの文字を追加しており,従来扱えなかった日本の地名・人名などが表現できるようになった(JIS X 0213の概要や,2004年に改訂された経緯については,ITproの記事「VistaでUnicode以外の選択肢はな