内藤 三義 近年、地域の開発をめぐる議論や争いの中で、地域「らしさ」をめぐる論議がよくなされる。京都においても最近では京都ホテルや京都駅の高層ビルへの建て替え問題を巡り、それらが京都という地域にマッチするものであるかどうかが、主に「景観」について議論されてきた。この2つの建物の建設問題が佳境を迎えた中で行われた91年4月の一斉地方選挙で、朝日新聞は京都市域の京都府議会・市議会議員選挙候補者へ、(1)JR京都駅改築問題(2)古都の景観保存対策について文書回答のアンケートを実施した1)が、その結果を見ると、駅改築と高層化への賛否、景観保存政策の差異は別として、各56字以内という制約の回答の中に、京都の「らしさ」と「らしい」、京都に「ふさわし」い、「ふさわし」くない、京都の歴史的「風情」・「風土」などの表現でこれらの問題に回答した候補者が59人(41%)であった。京都(古都)の「景観」を損なう
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