私は、東京生まれではないので秋葉原に行くようになったのは、1970年代の終わり頃からだ。しかも、ラジオ少年だったわけではないので興味を持つようになったのは1980年代の前半である。その後、友人が『日刊アルバイトニュース』(現在のan)の編集をしていて、その文字ページで秋葉原の取材記事を3回ほどやった。 当時、参考になったのは日経産業新聞の連載をまとめた『The秋葉原―電子産業の縮図』(日経産業新聞編集部、日本経済新聞出版社刊)である。とても貴重な本で、いまアマゾンで見たら29,800円で出ている。それを、自分の足でトレースして話を聞いて回って、はなはだ稚拙ながら「アキバの構造図」のようなものを描いてみた。