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ブックマーク / mtboru.hatenablog.com (10)

  • 2023年に読んだ本 - ボール置き埸

    全体を通して 読んでよかった(特によかったのは太字) 読んだ 去年の記事 mtboru.hatenablog.com 2023年の読書メーター 読んだの数:44 読んだページ数:13249(36/day) 月ごとの読書量の変化 全体を通して 今年はこれまでと比較して全くを読めなかった。参考までに去年までのデータを載せると: 2020年 読んだの数:90 読んだページ数:27810 (76/day) 2021年 読んだの数:136 読んだページ数:43140(118/day) 2022年 読んだの数:102冊 読んだページ数:29013ページ(79.5/day) これらに対して今年は44冊しか読んでないので、当に読んでない。代わりに論文を読みまくったのでよしとしたいところである。 とはいえ、を読むのはやはり体系的な知識を得る上で重要だと感じる。例えば、今年読んだでベストだ

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    o_secchan
    o_secchan 2024/01/03
  • 動物性愛・ヒト-非ヒト動物間の性的行為に関する規範的議論の文献リスト - ボール置き埸

    はじめに 文献一覧 1. Beirne, P. (1997). Rethinking bestiality 2. Singer, P. (2001). Heavy petting. 3. Beirne, P. (2001). Peter Singer's``Heavy Petting''and the Politics of Animal Sexual Assault. 4. Levy, N. (2003). What (if anything) is wrong with bestiality?. 5. Milligan, T. (2011). The wrongness of sex with animals. 6. Rudy, K. (2012). LGBTQ… Z?. 7. Taylor, C. (2017). “Sex without All the Politics”?: Se

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  • 昆虫食の是非(Fischer, 2019, 5.4) - ボール置き埸

    5.4 昆虫(Insects) 5.4.1 昆虫に意識はあるか?(Are Insects Conscious?) 5.4.2 昆虫を支持する功利主義的議論(The Utilitarian Argument for Entomophagy) 文献情報 Fischer, B. (2019). The ethics of eating animals: Usually bad, sometimes wrong, often permissible. Routledge. 記事はFischer (2019)の第5章4節の昆虫に関する議論の紹介である。 5章は功利主義を前提とした場合の議論を検討する章なので、5.4.2では功利主義的議論が検討されている。功利主義的議論は経験的証拠に依存するところが多いため、この議論を検討することは義務論的な議論を検討する上でも重要になりえると思う。 The E

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  • 状況主義的批判と徳倫理学からの再反論(van Zyl 2018, ch.9) - ボール置き埸

    状況主義 状況主義への反論 状況主義からの別の反論 経験的根拠に基づく徳倫理 van Zyl, L. (2018). Virtue ethics: A contemporary introduction. Routledge. Virtue Ethics (Routledge Contemporary Introductions to Philosophy) 作者:van Zyl, LiezlRoutledgeAmazon 第9章、状況主義的批判のざっとした要約です。*1 状況主義 徳は、さまざまな文脈で時間的に信頼可能で安定してその行動を予測できるようなことが期待される だが状況主義によればそんな特性は存在しない 実験の例 ミルグラムの電気刺激の実験、善きサマリア人の研究、援助行動(10円玉が落ちてて拾ったかどうかで援助行動が高まった、という気分研究)、正直な行動をすることと窃盗などをす

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  • 帰結主義化(SEP4節, Portmore 2022) - ボール置き埸

    4. 帰結主義化への反論(Objections to Consequentializing) 4.1 行為帰結主義には、ユニークに説得的なところはなにもない(There Is Nothing Uniquely Compelling about Act-Consequentialism) 4.2 常識道徳のいくつかの鍵となる特徴は帰結主義化されえない(Some Key Features of Commonsense Morality Cannot Be Consequentialized) 4.3 行為帰結主義的対応理論はギミック的(Act-Consequentialist Counterpart Theories Are Gimmicky) 4.4 行為帰結主義的対応理論は説明的に不十分(Act-Consequentialist Counterpart Theories Are Expla

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  • 変容的経験を選択する権利(Akhlaghi, 2022) - ボール置き埸

    書誌情報 Akhlaghi, F. (2022). Transformative experience and the right to revelatory autonomy. Analysis. academic.oup.com CC-BY 4.0でオープンアクセス 1. Introduction 他者が変容的経験*1を受けることを選択するのを妨げようと干渉することは許容可能か、という倫理的問題。 干渉することは、啓示的自律性(revelatory autonomy)と呼ぶべき道徳的権利を人間が有しているので、条件つきでダメだと主張する 2. The Question 変容的経験の選択は、一人称的な合理的選択と行為者性について難しい問題になる では、変容的選択に直面してるのが友人や兄弟、恋愛のパートナーだとしたらどうか。 例 Love:ジャックとジルは幼馴染[恋人?](childhoo

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    o_secchan 2023/01/31
  • 誤解される効果的利他主義(伊藤「「うつわ」的利他−ケアの場面から」での効果的利他主義批判の検討) - ボール置き埸

    記事では、伊藤編(2021)『「利他」とは何か』に所収されている、伊藤「「うつわ」的利他−ケアの場面から」での効果的利他主義批判を検討する。 「利他」とは何か (集英社新書) 作者:中島岳志,若松英輔,國分功一郎,磯崎憲一郎 集英社 Amazon 結論から述べれば、伊藤は効果的利他主義について、良くて誤解しており、最悪の場合藁人形論法で批判している。伊藤がどのように効果的利他主義を誤解し、誤った批判をしているかを見ることで、効果的利他主義への誤解がなくなれば幸いである。なお、記事では伊藤論考の主眼である「うつわ的利他」については触れない*1。また私はkindleで読んでいるため、引用する際はページ数ではなくセクションタイトルで参照する。 まず全体的な批判から述べる。伊藤はこの論考の中で、ピーター・シンガー*2には何度か触れているが、日語で参照できるもう一人の重要人物であるウィリアム・

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    o_secchan 2022/12/31
  • 帰結主義化(SEP1−3節, Portmore 2022) - ボール置き埸

    1. 帰結主義化は、功利主義を一般的な道徳的意見と調和させる他の試みとどのように異なるのか?(How Consequentializing Differs from Other Attempts to Reconcile Utilitarianism with Common Moral Opinion) 2. 常識的な当為的評決の帰結主義化(Consequentializing Commonsense Deontic Verdicts) 3. 帰結主義化の三つの動機とタイプ(Three Motives for, and Types of, Consequentializing) 3.1 熱心な帰結主義化(Earnest Consequentializing) 3.2 表記的帰結主義化(Notational Consequentializing) 3.3 プラグマティック帰結主義化(Prag

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  • 書評:和泉悠(2022)『悪い言語哲学入門』筑摩書房 - ボール置き埸

    0 はじめに 1 内容 2 結局、悪口とは何だったのか?なぜ悪いのか? 3 細かい点について ※要注意:記事には否定的な表現やセンシティブな表現が含まれます。 0 はじめに 記事は、和泉悠(2022)『悪い言語哲学入門』筑摩書房、の書評である。 悪い言語哲学入門 (ちくま新書) 作者:和泉悠 筑摩書房 Amazon 書は「悪い言語」から入る言語哲学入門、そして「悪い言語」の哲学への入門となっている。書の構成は以下のとおりである(書には著者によるサポートページがあり、そこでより詳細な目次を見れる)。 第1章 悪口とは何か―「悪い」言語哲学入門を始める 第2章 悪口の分類―ことばについて語り出す 第3章 てめえどういう意味なんだこの野郎?―「意味」の意味 第4章 禿頭王と追手内洋一―指示表現の理論 第5章 それはあんたがしたことなんや―言語行為論 第6章 ウソつけ!―嘘・誤誘導・ブル

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    o_secchan 2022/12/14
  • 『差別の倫理学のラウトレッジハンドブック』の「イントロダクション」(Kasper Lippert-Rasmussen) - ボール置き埸

    書誌情報 導入 Introduction 概念的問題 Conceptual issues 差別の不正さ The wrongness of discrimination 被差別者のグループ Groups of discriminatees 差別の現場 Sites of discrimination 差別をなくすことと軽減すること Eliminating and neutralizing discrimination 差別の歴史 History of discrimination 結論 Conclusion 記事は、英米圏の差別の哲学・倫理学に関するハンドブックの導入の要約である。この章はハンドブックの各章の紹介になっており、また差別の哲学の広さが分かるようになっている(種差別に一切触れてないのは驚きであるが)。 日語で議論を紹介している論文としては、例えば堀田の論文がある。 堀田義太郎.

    『差別の倫理学のラウトレッジハンドブック』の「イントロダクション」(Kasper Lippert-Rasmussen) - ボール置き埸
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