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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (17)

  • 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 - logical cypher scape2

    公開直後からSNSで絶賛の嵐となり、それを受けて見に行った人もまた絶賛する流れとなっており、そりゃ見に行くしかないなと思って見に行ったら、全く評判に違わずめちゃくちゃ面白かった 自分は『ゲゲゲの鬼太郎』についていうと、子どもの頃にTVアニメ見てたくらいで、水木しげるの原作は未読(いや、1,2年前に1冊だけ読んだかな)。6期も、放映当時に3、4話くらいまでは見てたのだけど、結局そのまま見そびれている感じ。 なので、鬼太郎については、ミリ知らではないものの、通り一遍のことしか知らない程度。だからこそ、作も当初はわりとスルー気味だった。 なお、作を見ることを決めた後に、6期についてYoutubeで無料公開されている話があったのでそれだけ見てみたら、水木や目玉になるまえの目玉おやじが登場していて「伏線っっ」となったw 周知の通り、昭和31年を舞台にした、鬼太郎の父親と水木という青年の話なので、

    『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 - logical cypher scape2
    o_secchan
    o_secchan 2023/12/05
  • 『なぜ美』と『近代美学入門』への補足 - logical cypher scape2

    井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2のブクマが急速に伸びている。ブログのTOP3に入ってきた。 https://hatenablog.com/ に載ったので多分そのせいだと思う。普段、見かけないidからのブクマが多いし。 (なお、ブクマが増えるとブログを書いている身としては単純に嬉しいが、伸びるかどうかはわりと偶然の産物でしかないことも分かっている) それはそれでいいとして、同日にデビット・ライスさんがやはり同書を取り上げた記事を書いているのに気付いた。 ここから直接アクセス流入しているわけではないが、はてなブックマークのホットエントリに並んだので相乗効果はあったのかもしれない。 タイトルにあるとおり、『近代美学入門』だけでなく『なぜ美を気にかけるのか』も一緒に扱われている。 『なぜ美』の方は、当ブログでは以下で取り上げた。 さて、ライスさんの記事は、

    『なぜ美』と『近代美学入門』への補足 - logical cypher scape2
  • 井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2

    タイトル通り、近代の美学についての入門書なのだが、とても良いだった。 「芸術」「芸術家」「美」「崇高」「ピクチャレスク」という概念ごとに章立てした5章構成のとなっているが、これらの概念は全て近代に成立した概念である。 「崇高」と「ピクチャレスク」はあまり一般的には馴染みのない言葉だろうが、「芸術」「芸術家」「美」といった、現在の我々にとってはわりとあって当たり前の概念が、歴史的にはそれほど古くない概念であることを示している。 常識だと思っていることを相対化して捉え直すことを目指していて、おおよそどの章も、古代ではどうだったか、近代でどのように成立していったのか、そして、現代的な論点についてどのように考えられるか、という構成をしている。 なので、確かに「近代の美学」についてのではあるのだが、美学一般の入門書という位置づけで読んでしまってよいと思う。 新書レベルの読みやすさ・分かりやすさ

    井奥陽子『近代美学入門』 - logical cypher scape2
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    o_secchan 2023/11/12
  • リシャルト・カプシチンスキ『黒檀』(工藤幸雄・阿部優子・武井摩利・訳) - logical cypher scape2

    アフリカについてのルポルタージュ。ポーランドのジャーナリストである筆者が、1958年からおよそ40年に渡って取材してきたアフリカ各国でのルポ29篇からなっている。 「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」におさめられた1冊である。文学というとつい小説を思い浮かべてしまうし、実際、この世界文学全集に収録されている作品もほとんどが小説だが、ルポルタージュもまたれっきとした文学作品である。 また、筆者のカプシチンスキは日ではあまり知られていないが、存命中は、ノーベル文学賞候補にもなっていたそうだ。 また例によって、以下のブログで知ったのだが、この記事で書かれている通り大変面白い。 vladimir.hatenablog.com 上で「ルポルタージュもまたれっきとした文学作品である」と知ったようなことを書いたが、僕自身、ルポルタージュというジャンルについてほとんど読んだことがない。頭に思い浮かんだの

    リシャルト・カプシチンスキ『黒檀』(工藤幸雄・阿部優子・武井摩利・訳) - logical cypher scape2
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    o_secchan 2023/08/27
  • ゴールデンカムイ - logical cypher scape2

    最終章開始記念ということで、最新話(285話)まで全話無料公開されていたのでまとめて読んだ。 アニメで見ていた部分は飛ばすことにしたけれど、アニメでやってたのが原作で何話か分からなかったので、70話くらい(江渡貝くんと夕張炭鉱あたり)から読んだ。なお、自分がアニメで見ていたのは、138話あたり(網走監獄襲撃)まで。なので、結果的にアニメで見た部分も読んだことになるけれど、アニメ化されていない箇所も結構あった(北海道版ボニーとクライドとか獣姦シートンとか)。 ここでは、樺太編以降の感想を書く なお、アニメ見た時の感想はこちら アイヌ文化を描いている作品として有名になり、実際そのようなところが見どころとなっている作品なのは間違いないが ストーリー上の大きな枠組みとしては 、近代国家明治政府に対するオルタナティブを北海道に作ろうとする勢力同士の争い、というものになっていた。 アイヌもよく出てくる

    ゴールデンカムイ - logical cypher scape2
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    o_secchan 2021/08/07
  • 石津智大『神経美学―美と芸術の脳科学』 - logical cypher scape2

    タイトル通り、神経美学についての入門書 筆者は、ゼキのところで共同研究していたこともある研究者 もちろん、人文系の美学とは異なるところも色々あるが、しかし、人文系の美学とも接続可能な議論も色々なされていると思う。 後半で出てくる2つの美という提案は、人文系美学からはなかなか出てこないものだと思うけど、普通に美学理論の一つとしてありな気がする。 1 神経美学とは 2 視る美と聴く美 3 視えない美 4 うつろう美の価値 5 知識の監獄 6 変わらない価値はあるか? 7 快感と美観 8 ネガティブと美 9 醜さの力 10 創造性の源泉を脳にさがす 11 認知の枠組みと美 12 美の認知神経科学 引用文献 おわりに 神経美学の若きエース(コーディネーター 渡辺 茂) 神経美学: 美と芸術の脳科学 (共立スマートセレクション) 作者:智大, 石津共立出版Amazon 1 神経美学とは 1.1 脳科

    石津智大『神経美学―美と芸術の脳科学』 - logical cypher scape2
  • Glenn Persons "The Aesthetic Value of Animals" - logical cypher scape2

    動物の美学について論じた論文 動物を美的に鑑賞するのは不道徳なのかという問題に対して、機能美を鑑賞するのであれば不道徳ではないと論じる。 以前、青田麻未「動物の美的価値 : 擬人化と人間中心主義の関係から」を読んだ時に、主に紹介されていたもの 内容的にはおおよそ上の青田論文を読んでもわかる 要約 動物を美的に鑑賞することは、美学では無視されてきている。 まず、なんで美学で動物があまり扱われてこないかについて、筆者の推測が挙げられる 動物は芸術作品と比べて複雑な存在だからではないか→自然環境の美学は盛んなのに、動物が扱われていない理由にならない 動物を鑑賞することは非美的だからではないか→非美的なところは確かにあるけど、だからといって全く美的ではないということにはならない 動物を美的に鑑賞するのは不道徳だからではないか 道徳的な存在を、主体subjectではなく客体objectとして扱うのは

    Glenn Persons "The Aesthetic Value of Animals" - logical cypher scape2
  • マンガにおける「分離された虚構世界」と「視覚的修辞」 - logical cypher scape2

    まえがき 分離された虚構的世界と視覚的修辞 - logical cypher scape2 の続き、というか、最後に触れたイノサンの例についてもう少し膨らませて書く。 マンガは、絵を使って、とあるフィクション世界を描く形式である。 なので、絵の内容は、その世界の出来事をあらわしている、と考えられるわけだが、実際には、絵の内容がそのままその世界の出来事として成り立っているわけではなさそうなケースもよく見られる。 そういうケースを説明するのに、いくつか概念を作ってみよう、みたいな話をするつもり。 以下、『イノサンRouge』を例に出していくが、あくまで例として使っているだけであり、『イノサンRouge』論にはなっていないのであしからず。 (こういう概念を作るのであれば、何某か作品の解釈に有用なものにしたい、という思いがあるのだが、今回その点についてはうまくできてないというか、作品の解釈には使え

    マンガにおける「分離された虚構世界」と「視覚的修辞」 - logical cypher scape2
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    o_secchan 2020/04/27
  • ミゲル・シカール『プレイ・マターズ 遊び心の哲学』(松永伸司・訳) - logical cypher scape2

    タイトルにある通り、遊び・遊び心についてのである。 ジャンルとしてはゲームスタディーズにあたり、書もビデオゲームの例が多くあるが、筆者によれば、書はあくまでも「遊び」についてのであって、ゲームについてのではない。ゲームは、遊びの一種という位置づけ。 遊びについてはいくつかの特徴づけがされているが、書で特に重要なのは「流用的」という特徴である。 つまり、違う文脈にあるものを、別の文脈に流用するということである。 書ではまた、「遊びplay」と「遊び心playfulness」が区別されている。 遊びは、活動・実践 遊び心は、態度 仕事政治などは、遊びではないが、遊び心という態度をもって臨むこともできる。 書の読み方 Chapter1 遊び Chapter2 遊び心 Chapter3 おもちゃ Chapter4 遊び場 Chapter5 美 Chapter6 政治 Chapte

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  • 倉田剛『日常世界を哲学する』 - logical cypher scape2

    社会存在論の入門書的な ただし、結構前提知識が必要な部分があり、しかも紙幅の都合で何気なく省略されたりしている部分もあったりする 「社会存在論? サールとかがやってるのは知ってるけど、日語で読めるの少なくてあんまりよく知らないんだよね」くらいの人(つまり俺)にはお薦めのではあるが、そうでないと結構難しいと思う 新書で出してくれたの個人的には嬉しいけど、何故新書で出せた、という感じもする 前半3つの章は、方法論的個人主義への批判というか、社会的事実や規範などを個人の信念に還元するのは難しいのではないか、という筆者の立場から描かれている 序 論 日常世界を哲学する 第1章 ハラスメントはいかに「ある」か?――「社会的事実」を考える 第2章 「空気」とは何か?――「社会規範」の分析 第3章 集団に「心」はあるのか?――全体論的アプローチ 第4章 時計は実在するのか?――「人工物」のリアリテ

    倉田剛『日常世界を哲学する』 - logical cypher scape2
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    o_secchan 2020/01/28
  • 現代思想2019年9月号 特集=倫理学の論点23 - logical cypher scape2

    タイトルにあるとおり、様々なジャンルでの論点が分かるような、コンパクトな原稿が多数収められていて、色々と入口によい感じの特集。全部は読んでいないけれども。 現代思想 2019年9月号 特集=倫理学の論点23 作者:岡裕一朗,奥田太郎,池田喬,長門裕介,福永真弓,石井ゆかり,武田砂鉄,重田園江出版社/メーカー: 青土社発売日: 2019/08/27メディア: ムック 【討議】 ボーダーから問いかける倫理学 / 岡裕一朗+奥田太郎+福永真弓 応用倫理学のメソドロジーを求めて / 池田喬+長門裕介 応用倫理のトピックス 環境 人新世下のウィルダネスと「都市の環境倫理」 / 吉永明弘 宇宙 神話と証拠 / 清水雄也 農 いのちを支える行動を日常に埋め込む / 秋津元輝 動物 動物の倫理的扱いと動物理解 / 久保田さゆり ロボット ロボットは権利を持ちうるか? そして権利を持たせるべきか? /

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  • 分析美学アンソロジー新旧比較 - logical cypher scape2

    "Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology"という分析美学の論文集があるのだが、これの2nd Editionが出ており、結構、論文が入れ替わっているということを先ほど知ったので、新旧比較してみた。 15年ぶりの改訂っぽい Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) 作者: Peter Lamarque,Stein Haugom Olsen出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2003/10/15メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (8件) を見る

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  • 松永伸司『ビデオゲームの美学』 - logical cypher scape2

    ビデオゲームは一体いかなるナラデハ特徴を持っているのかを、記号の意味作用という観点に着目して明らかにしようとする これは名著 様々な論点が丁寧に整理され、読者が気に掛かるであろう点にはきちんと補助線が引かれ、踏み込む必要のない議論では中立的な立場にとどまり、しかし、踏み込むべきところではきっちり踏み込んでいる。そんな感じ。 というか、内容以前に装丁がいい! 画像だとこの装丁の良さが全然伝わらないので、是非実物を手にとってもらいたい この装丁だけで手元におく価値があるレベル これは博士論文が元になった著作だが、筆者があとがきで自ら述べている通り、博論刊行後に筆者が手がけた2冊の訳書、イェスパー・ユール『ハーフ・リアル』とネルソン・グッドマン『芸術の言語』とをかけあわせたようなになっている。 ユールは、ゲームをフィクションとルールの二面性があるものとして特徴付けた。ルールは現実の側に属する

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    o_secchan 2018/12/15
  • 『フィルカルVol.3 No.1』 - logical cypher scape2

    分析哲学と文化をつなぐ雑誌通巻5号 急にこれまでの倍くらいの分厚さに 今回は、分析美学の論考が2に、前号の「大森靖子と推論主義」に対するリプライ、イベントのレポート記事などもあって盛りだくさんとなっている。 また、号に「創造と複製-芸術作品の個別化-」を投稿した岩切啓人、「スーパーヒーローの概念史-虚構種の歴史的存在論-」を投稿した高田敦史、ならび にコメンテーターとして森功次が登壇したトークイベントが、4月21日に田原町の書店「Readin’ Writin’」にて開催された。 このイベントについても、各論文のページで簡単に触れる。 4月21日にトークイベントを開催します。 | フィルカル 哲学への入門 デヴィッド・ルイス入門 第2回 反事実条件文(野上 志学) 研究への招待 論文「T. M . スキャンロンと価値の責任転嫁説明-「理由への転回」の里程標-」(岡 慎平) イベント「哲

    『フィルカルVol.3 No.1』 - logical cypher scape2
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    o_secchan 2018/05/05
  • 日大哲学WS「美的経験、再考!」 - logical cypher scape2

    金曜日に行われていたワークショップだが、自分は行くことができなかった。 しかし、提題者の方々がみな配布資料をアップしてくださっていたので、それらを読んだ。 いずれも、日常的なことと関わるようなことを検討していて、美学の面白さが出ていると思う。 こういうこと確かにあるよな、ということについて整理される感じの面白さ 森功次「美的選択:伝統的美学理論からの逸脱とその影響」 松永伸司「スノッブのなにが悪いのか」 青田麻未「観光者・居住者の疎外――環境美学における美的経験論再考」 高田敦史「美的価値と行為の理由」 2018/3/16(金)日大学、ワークショップ「美的経験、再考!」(要旨つき告知) - 昆虫亀 森功次「美的選択:伝統的美学理論からの逸脱とその影響」 Dropbox - 日大ワークショップ、美的選択、森功次.docx 近年、伝統的な美学理論に対して、日常生活についての美学というのが登場

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    o_secchan 2018/04/06
  • 『現代思想2017年12月臨時増刊号 総特集=分析哲学』 - logical cypher scape2

    多岐にわたるトピックを扱っていて、普段あまり触れてないジャンルについても知ることができてよかった。 個人的には、倉田さんの社会存在論、井頭さんの自然主義、佐藤さんの倫理学あたりが特に、勉強になったなー面白いなーという感じだった。 今回、特徴的なのは「人生の意味」などを扱う実存系の話題が3程あったことだろう。 分析系の実存哲学など、全く想像できないという人も多いだろうが、近年ではこうしたトピックも普通に扱われるようになっている(例えば、分析的実存主義という言葉を、反出生主義で有名なベネターは使っている)。 また、他にも今回の特集では、分析的ヘーゲル主義と呼ばれる、分析哲学系のヘーゲルやドイツ観念論研究について扱った論文も掲載されている。 というわけで、特集は、分析哲学の従来のイメージを変えるところがあるのではないかと思う(自分としてもこのあたりは全く不勉強だったので面白かった)。 一方で

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    o_secchan 2018/01/13
  • 弱肉強食うんたら - logical cypher scape2

    弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂けれ... - Yahoo!知恵袋 2011年の知恵袋なのだけど、ここ数年の間、まとめサイト的なニュースサイト的なものに拾われて目にすることが、何度かあったので、気になっている。 「この回答が秀逸」というタイトルで紹介されていることが多いのだが、この回答はある意味で正しく、ある意味で間違っていると思う。 詳しい内容はリンク先で見てもらうとして、質問と該当の要約 質問:自然界は弱肉強なのに、人間社会が税金などを使って弱者を生かしているのは何故か(優れた遺伝子が生き残るのが自然の摂理なのではないか/人権などの話はしないでほしい) 回答:(一)自然界は弱肉強ではない(二)生物ごとに多様な生存戦略があり、人類の生存戦略は「社会性」である。すなわち、弱者を生かすことで次世代に生き残る数を増やすことである。(三)「優れた」遺伝子はない。障

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