宮崎県延岡市の県むかばき青少年自然の家に展示されていた「郷土の先覚者」10人の肖像画のうち、都城市出身で旧陸軍大臣の上原勇作(1856~1933年)の絵が、「軍服姿は教育施設に好ましくない」との抗議を受け、1995年から取り外された状態が続いている。 9月の定例県議会で「郷土のために尽くした人。どこかに展示すべきだ」などと指摘され、県は再展示の検討を始めた。 県教委などによると、県総合博物館が83年、置県100年を記念した「郷土の先覚者展」を開催した際、上原や外交官の小村寿太郎(日南市出身)、歌人の若山牧水(日向市出身)ら10人の肖像画(縦約1・2メートル、横約1メートル)を約400万円を投じて制作した。 89年から県むかばき青少年自然の家の2階廊下に展示し、91年からは県庁の来訪者にも見てもらおうと、肖像画を撮影した写真(縦0・5メートル、横0・4メートル)10枚を、県庁本館の県民室に展