出版した本を見せながら笑顔を浮かべる佐野有美さん(左)と母初美さん=愛知県豊川市桜町3丁目、岡田写す 生まれつき手足がないながらも、「車いすのチアリーダー」として、愛知県豊川市の私立豊川高校チアリーディング部で活躍した佐野有美(あみ)さん(19)=同市。卒業してから半年後、「この体だからこそ伝えられることがある」と自らの生い立ちをまとめた本を出版した。さらに各地で講演をするなど活躍している。 10月30日に出版した「手足のないチアリーダー」(主婦と生活社)は5月から執筆に取りかかり、家族や部の顧問、仲間から話を聞いてまとめた。 生まれてきた時の家族の思いや、養護学校ではなく友達と同じ地元の公立小学校へ入学できた喜び。保育園の時は「オバケが来た」といじめられたこともあった。それでも小学校では左ひざの辺りにある3本の指で電動車いすを動かして、意欲的に動き回った。高校3年の最後の学園祭はチ