小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、東京地検特捜部は15日夜、事務担当者だった元秘書・石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=に出頭を求め、政治資金規正法違反(不記載)容疑で取り調べを始めた。同日中に逮捕する方針を固めた模様だ。 事情聴取に対する説明に虚偽が多く罪証隠滅の恐れがあると判断し、任意捜査の方針から一転した。特捜部は、石川氏が「胆沢ダム」(岩手県奥州市)工事の受注に絡んで中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)から裏金を受領し、土地購入原資に充てた疑いが強いと判断している。 西松建設の違法献金事件で陸山会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規被告(48)が昨年3月に逮捕・起訴されてから10カ月。小沢氏側の政治資金をめぐる捜査は現職国会議員に及ぶ可能性が強まり、最重要局面を迎え