「関西消費者団体連絡懇談会」(大阪市)は29日、06〜08年にかけて沖縄電力を除く電力9社の常勤役員全員と東京ガスの役員の多くが、自民党の政治資金団体「国民政治協会」に献金し、最も多い役員は計107万円を支出していたとの調査結果を公表した。 役員個人の献金は政治資金規正法上、問題ないが、同会は「職位ごとに額がそろうなど申し合わせない限りできない。事実上の団体献金ではないか」と指摘している。 同会が06〜08年の国民政治協会の収支報告書に記載された献金者名と各社の役員名を照合。その結果(1)社長は年30万円前後、副社長は同25万円など、毎年ほぼ同額を献金(2)職位が高いほど額も多くなる(3)同一の職位での各社間の差はあまりない―との特徴があった。 非常勤も含めた判明分で、3年間の合計金額が最も多いのが東京電力で計570万〜654万円、人数では関西電力の56〜61人が最多だった。 同会は和歌山