60年代大学紛争を背景に過去の登場人物が再登場、彼らが交わす手紙で構成されるバース文学の総決算ともいうべきメタフィクショナルな大作。「重力の虹」と並び称される20世紀文学の最高峰。 ジョン・バース (ジョンバース) (1930年~2024年)アメリカ、ボルティモア生まれ。ジュリアード音楽学校中退後、ジョンズ・ホプキンズ大学卒業。代表作に『酔いどれ草の仲買人』(1960年)、『やぎ少年ジャイルズ』(1966年)、『キマイラ』(1972年)、『レターズ』(1979年)など。ポストモダン文学の代表的な作家として知られる。大学教授としても多くの創作家を育てた。 岩元巌 (イワモトイワオ) 1930年大分県生まれ。1953年東京教育大学卒業。中央大学、東京学芸大学を経て筑波大学教授、麗澤大学教授を歴任。筑波大学、麗澤大学名誉教授。 小林史子 (コバヤシフミコ) 1945年生まれ。東京教育大学大学院文