赤穂市民病院の脳神経外科手術で2019年9月からおよそ半年の間に8例発生した医療事故をめぐって同病院が開いた「検証会議」の議事録に、事例ごとの検証結果が記載されていないことがわかった。 議事録の内容の大半は一連の医療事故に関係したとされる男性医師(20年3月に手術禁止を言い渡され、21年8月に依願退職)に対する批判と手術再開を認めるかどうかの検討で占められており、「医療事故に関する原因究明や過失の有無についての方針を決定する」ために検証会議を開いた、とする病院の主張とはほど遠い。 検証会議は、8例目の医療事故から1年以上経過した2021年3月から6月にかけて計3回行われた。病院によると、当時院長だった藤井隆氏をはじめ副院長や看護部長、事務局長、医療課長、医療安全管理者など10人で開いたという。 赤穂民報が入手した議事録(A4判5枚)によると、第1回(会議時間40分)は「検証事例報告」として