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ブックマーク / courrier.jp (71)

  • 「私たちみたいな青い瞳の金髪の人々が攻撃されるなんて」 ウクライナ報道に見える“人種差別” | イラクやシリアなら戦争が起きて当然なのか

    中東ではない「文明化された国」で ロシアによるウクライナ侵攻は世界を震撼させ、各国メディアはウクライナ一色になった。だがその報じ方に、「不快なトーン」が混じっていると指摘する声も上がっている。 それは、ウクライナをイラクやアフガニスタンなどの中東と比べたうえで、より「文明化された国」という文脈に落とし込もうとするものだ。 米「CBSニュース」のベテラン戦争特派員チャーリー・ダガタは2月25日、ウクライナの首都キエフからこうリポートした。 「ウクライナは、失礼ながら紛争が何十年も続くイラクやアフガニスタンとは違います。ここは比較的文明化した、比較的ヨーロッパ的な国なのです。慎重に言葉を選ぶ必要はありますが、ここはこんなことが起こるなんて想像できなかった場所なのです」 “Civilized” pic.twitter.com/AiU7uVmjMr — Imraan Siddiqi (@imraa

    「私たちみたいな青い瞳の金髪の人々が攻撃されるなんて」 ウクライナ報道に見える“人種差別” | イラクやシリアなら戦争が起きて当然なのか
  • 首輪と鎖につながれ人身売買・レイプ疑惑も…8人の子を産んだ中国“現代の奴隷”の闇 | 中国ニュース拾い読み

    鉄の首輪をはめられ、犬用の鎖につながれた女性の姿が中国SNSで拡散された。この女性は「徐州八孩母親(徐州市の8児の母)」と呼ばれ、8人もの子を産んだとされている。性的暴行疑惑や人身売買疑惑も囁かれ、中国社会は大きなショックに包まれた。開催中の北京冬季五輪よりも関心を集めている。 地元政府「拉致や人身売買の事実は無い」 1月26日、江蘇省徐州市に属する農村の豊県歓口鎮で悲惨な暮らしをしている女性の姿をネットユーザーが動画に撮って1月28日にSNSにアップし、またたく間に拡散された。 農家で撮られた動画は、夫が屋内で子供たちの着替えや事のサポートをしている一方、は半屋外の老朽化した狭苦しい家畜小屋で、虚ろな表情のまま、鉄の首輪をはめられ、犬用の鎖につながれ拘束されている。 真冬なのに彼女は薄い上着しか羽織っておらず、裸足で、頭髪はボサボサに乱れ、皮膚は黒く薄汚れ、歯は抜けてボロボロだ。放

    首輪と鎖につながれ人身売買・レイプ疑惑も…8人の子を産んだ中国“現代の奴隷”の闇 | 中国ニュース拾い読み
  • あの世界初のブタ心臓移植を受けた患者は、私の弟を「半殺し」にした前科者です。 | 弟をメッタ刺しにした男に、姉がいま思うこと

    2022年1月、アメリカで世界初のブタ心臓移植が行われた。レシピエントは57歳の男性で、歴史的な手術のニュースは大々的に報じられたが、触れられなかった事実があった。彼は34年前に凶悪犯罪で有罪判決を受けていたのだ。メッタ刺しにされて半身不随になった被害者の姉がいま思うこととは──。 あの男に第2の人生が与えられるなんて 自宅で孫の面倒を見ていたレスリー・シューメイカー・ダウニーのもとに驚愕のニュースが飛び込んできたのは、1月10日のことだった。娘から送られてきた携帯電話のメッセージ。リンクを開いてみると、末期の心臓病を患う57歳の男性に関する記事だった。 彼は3日前、メリーランド大学医療センターで遺伝子操作したブタの心臓の移植を受けたという。この世界初のブタ心臓移植は、男性の命をつなぎ止めるとともに、他の患者を救う希望の光となる歴史的な手術となった。 科学の進歩はなんて素晴らしいのだろう。

    あの世界初のブタ心臓移植を受けた患者は、私の弟を「半殺し」にした前科者です。 | 弟をメッタ刺しにした男に、姉がいま思うこと
  • ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは

    現代を代表するアーティストの一人であるブライアン・イーノ。彼はいま、暗号資産関連の技術が単に“金儲けのソリューション”になっている点を厳しく批判する。2021年に暗号技術の専門メディア「クリプト・シラバス」を立ち上げたIT評論家エフゲニー・モロゾフが、イーノが懸念することを尋ねた──。 かつて「世紀の放尿」をやってのけた男 ブライアン・イーノは、アンビエント・ミュージックという音楽ジャンルを作りだしただけでなく、この40年間で数々の名盤にプロデューサーとして関わってきた。サウンドやビデオ、デジタルアートを使った作品制作にも取り組み、代表作の一つである「7700万絵画」などは、そこからおびただしい量の楽曲が生成される点から言ってもNFTの対極に位置するといえる。 イーノはかつてマルセル・デュシャンの有名なあの小便器(註:「泉」という名のアート作品)に小便をしてみたという逸話の持ち主でもある。

    ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは
  • 膨張を続ける宇宙はどのようにして「終わり」のときを迎えるのか | 待望の邦訳本が刊行 人気の理論宇宙物理学者の予測

    理論宇宙物理学者のケイティ・マックは、宇宙が最後を迎える5つのシナリオを提示している。そのなかで最も可能性が高いのが「熱的死」だという。それは、いったいどのようなものなのか。わかりやすい説明で人気を集める若手科学者が解説する。 ケイティ・マックは、新著『宇宙の終わりに何が起こるのか』で、至難の業ともいえる2つのことを成し遂げている。 1つ目。宇宙の終わりについて、読んでいて気が滅入ったりしない、颯爽とした文章で解説していること。 そして2つ目。宇宙論、弦理論、さらに量子力学の概念を取り上げ、わかりやすく紹介したこと。 ここまで率直に語ることのできる才能は、40万人を超えるマックのツイッターのフォロワーにとって馴染み深いものかもしれない。ノースカロライナ州立大学で助教授を務める40歳の宇宙論研究者は、いまや人気ナンバーワンの科学の語り部の一人となったのだ。 宇宙は「熱的死」で最期を迎える ─

    膨張を続ける宇宙はどのようにして「終わり」のときを迎えるのか | 待望の邦訳本が刊行 人気の理論宇宙物理学者の予測
  • 「地球を制したのがチンパンジーでない理由は、人類が大量のナンセンスを信じられるからです」 | ユヴァル・ノア・ハラリとルトガー・ブレグマンが語る「人類の過去」

    ルトガー・ブレグマン 歴史家や哲学者が長いあいだ取り組んできた大きな問いの一つに、「なぜ人類だけが特別なのか」「なぜ人類が地球を征服できたのか」「私たち人類だけに備わる特殊な能力とは何なのか」というものがあります。ユヴァルもそうだと思いますが、私もこの問いに答えを出そうとしてきました。 人類の歴史のかなり長いあいだ、その問いの答えは「それが神様の思し召しだから」というものでした。「私たち人間は神に選ばれし存在である」「人類は神の被造物の頂点に位置する」と考えたがる人が多かったのです。 しかし、啓蒙の時代が到来して科学革命が始まると、今度は別の見方をする人が増えました。「私たちは神に選ばれていなかったとはいえ、進化の産物であり、動物界で最も頭がいいのだ」「私たち人間には巨大な脳と驚異的な認知能力があり、そこがほかの動物と大きく異なるところだ」という考え方が広まっていったのです。 ところが、こ

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  • イタリアで除幕された女性像の「服がスケスケ」すぎて大変なことに | 女性の体を性の対象物にするな!

    イタリアで19世紀の詩を題材にした女性像のシースルードレスが物議を醸している。 銅像の除幕式は先週末に南部カンパニア州サプリで執り行われ、ジュゼッペ・コンテ前首相も出席した。女性像は、イタリアの歴史的詩人ルイジ・メルカンティーニの詩「La Spigolatrice di Sapri」に敬意を表したもので、彫刻家のエマニュエル・スティファノが手掛けた。 しかし、ベールを脱いでお披露目された女性像がまとっていたのは、肌があらわになった透け透けのドレスで、女性の政治家たちから非難の声が上がっていると、英紙「ガーディアン」が報じている。 La statua appena inaugurata a #Sapri e dedicata alla #Spigolatrice è un’offesa alle donne e alla storia che dovrebbe celebrare. Ma c

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  • ジョージ・ソロス「習近平の中国に投資をする者は、ある日突然痛い目に遭うことになる」 | 「習近平は市場の仕組みがわかっていない」

    稀代の投資家、ジョージ・ソロスが英紙「フィナンシャル・タイムズ」に寄稿。2019年のダボス会議のスピーチをはじめ、中国を厳しく批判してきた彼が、中国企業に投資をする者たちに警鐘を鳴らした。 中国の指導者、習近平が経済の現実にぶち当たっている。民間企業への締め付けを強化したところ、それが中国経済の足を引っ張る大きな重荷になってしまった。 いま最も危なくなっているのが不動産、とりわけ住宅の分野だ。中国不動産ブームはここ20年続いてきたが、それがいま終わろうとしている。不動産最大手「恒大集団」は、債務が膨れ上がってデフォルト(債務不履行)の恐れすらある。これが暴落の引き金となる可能性もあるだろう。 根にある問題は、中国出生率だ。これが統計で公表されている数字よりかなり低く、大幅に水増しされた数字が公表されているのだ。これは習近平時代の前からあったことだが、習近平が何とかしようとしていろいろ

    ジョージ・ソロス「習近平の中国に投資をする者は、ある日突然痛い目に遭うことになる」 | 「習近平は市場の仕組みがわかっていない」
  • さすがのロシア人もがく然、廃屋の地下で発見された不気味すぎる施設の謎 | 「恐ろしく不気味で非人間的な国だ、人殺しのマフィア国家め」

    怖いニュースには慣れっこだろうロシア国民の背筋を凍らせるような施設がこの夏に発見され、メディアやSNSで話題になっている。 ぺテルブルク郊外の廃墟と化したコテージ村「新ペテルブルク」で、謎の「地下牢」が発見されたのだ。 ロシアメディア「47news」は、写真と動画を交えた現場潜入レポートを掲載した。 ソ連時代の監獄を彷彿とさせる… そこは一見ありふれたコテージ村だが、住人の気配はなく広大な松林のなかに半壊した建物がいくつかある。 レポーターがあるコテージのなかに入っていく。ガレージのような吹き抜けがあり、マイクロバスが1台入るくらい広い。 その奥に入口があり、なぜか英語で「コペンハーゲン」と書かれている。入口から地下に降りていくと重々しい鉄の扉が現れ、そこから先はくるぶしまで浸かるほど水が溜まっている。 スロープを降り切ると地下駐車場のような広い空間がある。天井は2メートル強あり、電気の配

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  • アフガン女性が英紙に寄稿「見渡せば女性たちの怯えた顔と、それを面白がる男たちの醜い顔ばかりだ」 | 24年間の努力がすべて水泡に帰した

    8月15日、アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブールを制圧した。当たり前の日常と輝かしい未来を一瞬にして奪われたカブール在住のアフガニスタン女性が、悲痛な叫びを英紙「ガーディアン」に寄せている。 大学卒業を目前にして、すべてを奪われた 日曜日の早朝、授業のために大学へ向かっていると、女子寮から女性たちが駆け出してきた。何があったのか尋ねると、タリバンがカブールに到着したので警察が避難するよう言っている、ブルカを着ていない女性は殴られるのだと言う。 私たちは家に帰りたかったが、公共交通機関は使えなかった。女性を乗せたことの責任を負いたくないからと、ドライバーたちが乗せてくれないからだ。寮で生活していた女性たちからすれば、さらに悲惨だ。彼女たちはカブール外の土地から来ていたので、どこへ向かえばいいのかもわからず、怖がり、混乱していた。 一方で周囲に立っていた男たちは、少女や女性たちをバ

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  • 「原爆の脅威」を隠蔽しようとした米軍のウソを暴き、歴史を変えた黒人記者 | 米軍に科学とファクトで立ち向かったチャールズ・ローブ

    戦後、米政府は原爆の放射線被害を否定し、名ばかりの調査団を広島へ送って隠ぺいに努めた。そんな大営発表を全米各紙が鵜呑みにするなか、ひとりの黒人記者だけは科学とファクトで当局の嘘を暴いた。彼の名はチャールズ・ローブ。歴史に埋もれたスクープ記事とその功績を振り返る。 日への原爆投下と人種の関係 「ローブが原爆投下地を考える」──。1945年10月5日付の「アトランタ・デイリー・ワールド」紙にそんな見出しの記事が載った。広島が焦土と化してから2ヵ月後のことである。 黒人新聞の世界ではローブという名前だけで読者を惹きつけるのに充分だった。 チャールズ・ローブは黒人の従軍記者だった。第二次世界大戦中に彼が書いた記事の数々は全米黒人新聞協会を通じて全米各地の新聞に配信されていた。 ローブが冒頭の記事で伝えたのは、原爆で放出された死の放射線が、いかに広島市民の身体を蝕み、殺したのか、ということだった

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  • いまでも真剣に「地球は平面だ!」と主張する「フラットアーサー」|新連載「今月の科学キーワード」

    地球平面説を主張するTシャツを着た女性 Photo: Joel Forrest / Barcroft Images / Barcroft Media / Getty Images クーリエ・ジャポン会員が毎月「海外の科学トピック」をフォローできる新企画がスタート。科学書翻訳者の熊谷玲美氏が海外の科学系ニュースを縦横にチェックし、注目キーワードをご紹介。今月は「フラットアーサー」です! 「火星は平らだった」説の出現? 2017年12月11日、ドナルド・トランプ米大統領が「再び月に宇宙飛行士を送る」という大統領令に署名した。 将来的な火星探査の拠点とする計画でもあるらしい。米紙「ニューヨーク・タイムズ」によれば、2018年2月に提出される2019年度予算案で詳細が明らかになる見込みだという。 とはいえ、最近の宇宙開発、とりわけ火星探査計画で話題の中心になっているのは、イーロン・マスクのスペース

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  • 米国人に「日本はなぜ真珠湾を攻撃したのか」と聞かれたら、どう説明しますか? | 日本とアメリカの終戦記念日は違う 

    の終戦記念日は8月15日だが、アメリカでは日が降伏文書に署名した9月2日を「戦勝記念日」としている。そのアメリカに住んでいると、日米開戦の引き金となった真珠湾攻撃について尋ねられることがある。ニューヨーク在住で日米中の歴史に詳しい作家の譚璐美氏は、つい先日もそんな質問を受けて……。 留学前に日歴史を学ぼう コロナ下の東京オリンピックが終わり、間もなく終戦記念日がやってくる。日では8月15日、ラジオで昭和天皇が玉音放送を行い、「ポツダム宣言」を受諾したことを国民に告げた日を終戦記念日としている。これに対してアメリカでは、9月2日、東京湾に停泊した米戦艦ミズーリ号の甲板で、日が連合国軍に対して降伏文書に署名した日を「戦勝記念日」としている。 私が長年アメリカに住んでいるせいか、日の大学生からしばしば、「アメリカへ留学したいのですが、どんな準備をしたらよいですか?」と聞かれること

    米国人に「日本はなぜ真珠湾を攻撃したのか」と聞かれたら、どう説明しますか? | 日本とアメリカの終戦記念日は違う 
  • 世界を制したヒジャブのポルノ女優「アダルト業界を焼き払いたい」 | 伝説のスターの報酬はたったの130万円!

  • 日本のマンガやアニメは、今やフランス文化に根付きつつある | 「本気のオタク」がキャラクターを巡りSNSでバトル…

    この番組では、子供たちに『UFOロボ グレンダイザー』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』、『キャンディ・キャンディ』、『みつばちマーヤの冒険』などの日のアニメを紹介していた。番組制作会社がシリーズを安い値段でまとめて買い取り、それをテレビで放映したのだ。 これら初期の日アニメのヒーローたちが、その後やってくるキャラクターたちのために道を拓いた。そして10年後、テレビ番組「クラブ・ドロテ」でいよいよ後継のキャラクターたちが有名になる。『ドラゴンボール』、『らんま1/2』、『聖闘士星矢』、『美少女戦士セーラームーン』などが人気のあったキャラクターたちの後を引き継いだのだ。大人はそうでもなかったが、子供たちは夢中になった。 しかし政治的な問題(多くの人が、政治家セゴレーヌ・ロワイヤルが行った反漫画運動の苦い記憶を忘れていない)やメディアの消極的な姿勢は初期のアニメファンの熱意を失わせるもので

    日本のマンガやアニメは、今やフランス文化に根付きつつある | 「本気のオタク」がキャラクターを巡りSNSでバトル…
  • この数年で「日本のマンガ」がフランスで大人気となった理由とは | 学校の試験問題にもマンガが使われるように!

    大人をよそに、アニメやマンガに熱狂する若者たち 「ばかばかしいシリーズ物」、「ジャポネズリー(日趣味)」、そして作家エリック・ゼムールの発言を引用するなら「語彙力に欠ける下品なクソ」──怒りの対象となっているものに文句をつけることに関して言うと、マンガに反対する人たちの創造性は賞賛に値するほどだ。 少し前まで、そして今日でもまだ、日のマンガやテレビアニメは暴力的かつ過度に性的なストーリーで子供たちの心を捉え、無能にしてしまう「恐ろしいもの」と見なす向きがある。だが、こうしてマンガを嫌悪する人々には同情するほどだ。彼らの怒りにもかかわらず、いわゆる日のバンド・デシネ(フランス語で漫画の意)はかつてないほど人気なのだから。 流行し、地位が上がるなか、マンガは徐々に「暴力的文化」や「粗悪品」というイメージから脱却しつつあり、私たちの時代における旬な文学の一つに数えられるようになっている。

    この数年で「日本のマンガ」がフランスで大人気となった理由とは | 学校の試験問題にもマンガが使われるように!
  • 神経科学者デイヴィッド・イーグルマン「私たちの脳の機能は“麻薬ディーラー”に似ている」 | この記事を読む前と読んだ後では、あなたは「違う人間」になっている

    ディヴィッド・イーグルマンは、BBCのドキュメンタリーシリーズ『The Brain』のプレゼンターや、感覚代行のデバイスを開発する企業、ネオセンソリーの共同創業者兼CEOも務める今注目の神経科学者だ。 脳の可塑性を専門に研究する彼は、6月、新著『ライヴワイアード:変わり続ける脳の内部で何が起こっているのか』(未邦訳)を出版し、脳が経験によってどのように作り変えられるかを考察している。人間の脳の不思議について、英紙「ガーディアン」がインタビューした。 人間の脳とコンピュータの違い ──この半世紀以上にわたり、脳はコンピュータになぞらえて説明されてきました。この方法の最大の弱点は何ですか? 脳とコンピュータを比較するのは、魅力的な方法のように感じられます。しかし実際のところ、この頭蓋骨の中にある1.4キロの物体は、私たちにとってまったくなじみのないものです。 脳は、私たちが思い浮かべるコンピュ

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  • 母国ドイツでも批判される、「独裁的」で絶大な権力を持つIOCバッハ会長 | IOCを独占支配し、反対を言わせない

    開催まで直前に迫った東京オリンピック。IOC会長のトーマス・バッハは日国内で強い批判を浴びているが、その母国ドイツでも、IOCを支配していること、不正な行いを充分に追及しないことについて、厳しい批判をたびたび浴びているとドイツメディアが指摘している。 「議論なしには語れない人物」 バッハ会長は、その母国ドイツでも、議論のある人物として知られている。 フェンシングの代表選手として活躍し、オリンピックで数々のメダルを獲得してから弁護士になり、企業のロビイストとして活躍しつつ、スポーツ組織でも役職を務めたというやり手だ。ドイツ・オリンピック・スポーツ連盟の会長を務めた後に、国際オリンピック委員会(IOC)委員から会長へと出世していった。 そんなバッハに対し、ドイツ連邦議会のスポーツ委員会会長を務めるダグマー・フライタグ議員も批判的だ。独メディア「メルクール」に掲載されたインタビューに対し、「非

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  • 「時計の誕生」によって人類は“24時間”に支配され、「資本主義の奴隷」になった | 時間と同化するほど“人間らしさ”が失われていく…

    人間は「時間に縛られた動物」 「グリニッジ標準時(GMT)」がこの世界に誕生したとき、各地で時計破壊運動が起きた。 それは、時計が一方的に押しつけてきた「時間」に対する怒りの表れだったが、現代社会に生きる私たちにしてみれば、こうした抵抗運動はなんとも奇異に思える。私たちの意識には、時計が押しつけた時間感覚がこびりついて離れないからだ。 時間(time)は、現代英語で使用頻度が最も高い名詞だ。教会の尖塔や市庁舎に時計の文字盤と針が登場して以来、時計は私たちの身近にある。職場や学校、家庭、私たちの腕、さらにはスマートフォンやノートパソコン、テレビ画面にも時計は組み込まれ、私たちは毎日それを見て何時間も過ごしている。 私たちの日々の生活に規律を与えているのも、時計が指し示す時間だ。労働時間と賃金はこの「時計時間」に従って決められ、自由時間も時計に従って厳格に管理されている。 さらに、人間の体の生

    「時計の誕生」によって人類は“24時間”に支配され、「資本主義の奴隷」になった | 時間と同化するほど“人間らしさ”が失われていく…
  • ダニエル・カーネマン「人類は指数関数的な変化に対応できない生き物だ」 | AIは間違いなく大差をつけて人間に勝つ

    行動経済学の第一人者ダニエル・カーネマンが、個人ではなく「組織やシステムが抱えるバイアス」に焦点をあてた新著『ノイズ:人はなぜ判断を誤るのか』(未邦訳)を上梓した。87歳にして現役で人間の心理を探求し続ける知の巨人はいま、何を考えているのか──パンデミック禍の人間心理やAI人工知能)をテーマに、英紙「ガーディアン」がインタビューした。 ダニエル・カーネマン(87)は2002年、判断と意思決定をもたらす人間心理に関する研究でノーベル経済学賞を受賞した。 世界的ベストセラーになった『ファスト&スロー』では「人間が判断を誤るのはさまざまな認知バイアスや経験則に歪められるため」とする革新的な概念を提示しており、その誤りをいかに認識して正しい判断へと導くかが説かれている。 ノイズのない「個人」は存在しない ──まずはパンデミックの話から始めましょう。いま起きていることは、この世界に政治的判断を間断

    ダニエル・カーネマン「人類は指数関数的な変化に対応できない生き物だ」 | AIは間違いなく大差をつけて人間に勝つ