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ブックマーク / business.nikkeibp.co.jp (28)

  • 第9回 私が出会った<A女>たち(2) ~「漢民族の男とは結婚したくない!」:日経ビジネスオンライン

    彼女は会うやいなや、いきなり、「漢民族の男とだけは結婚したくないわ!」と宣言した。 大きな切れ長の目に、真っ黒で量が多い髪の毛。それをクレオパトラのように、やや長めのおかっぱで決めている。そういえば、まつ毛の濃さとか、上がり目の目じりの強い線とか、分厚く真っ赤な唇など、クレオパトラを髣髴とさせるものがないでもない。その割りにポロシャツのようなセーターとジーパンというスポーティな姿が、なんとも良い。手首には大粒の瑪瑙(めのう)に糸を通した腕輪と赤い糸を結んでいる。 彼女の名は金香(ジン・シャン)。年は36歳。不動産会社を経営している女傑だ。 「どうしてまた、漢民族の男がいやなの?」 「だって、彼らはいつでも、同時に数名の女の子と付き合っているんですよ。いっつも、どれが良いかを比べてるんです」 「同時に数名と?」 「ええ、みんなそう! 少なくとも私の周りにいる漢民族の男は、残らずそうです。私が

    第9回 私が出会った<A女>たち(2) ~「漢民族の男とは結婚したくない!」:日経ビジネスオンライン
  • 空気読め? そんなの関係ねぇ!~『「お笑いタレント化」社会』 山中伊知郎著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン

    学生のころ、東京湾の屋形船でアルバイトをしていた。今でも繁忙期になると手伝いに行く。お花見や納涼船、忘年会や新年会のシーズンになると、サラリーマンや大学生たちが大挙して乗船してくる。 そんな屋形船で、よく似たような光景を目にする。僕ら添乗員は、客間と引き戸で仕切られたスペースに待機しているのだが、宴会も終盤に差しかかるころ、そこに数名のお客さんがバッグを持ってやって来るのだ。 彼らはそこで服を脱ぎ、バッグから取り出した衣装に大急ぎで着替える。ある年は「ギター侍」、ある年は「ハードゲイ」、そして去年は海パン一丁の「おっぱっぴー」だった。見た目こそフザケた彼らだが、その顔にはどこか悲壮感が漂っている。そして深呼吸をひとつ入れ、引き戸の向こうへ飛び出していく──。 書の基的なテーマは、近年増え続ける「お笑いタレント志望者」について。著者はお笑い学校の講師も務める“お笑いプロデューサー”であり

    空気読め? そんなの関係ねぇ!~『「お笑いタレント化」社会』 山中伊知郎著(評:清田隆之):日経ビジネスオンライン
  • 迫り来る“危機”に気づかない日本:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン サブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)問題が悪化して、マーケットは暴落し、金融機関の破綻が相次ぎ、世界経済は崩壊に向かう、という説が今年の流行でした。経済崩壊、大不況、大恐慌といった言葉が飛び交いました。 日だけではありません。フェルドシュタイン、スティグリッツ、といった世界的な経済学者が、1929年以来の大不況が来る、いや戦後最悪の不況だ、といった悲観論を声高に唱えました。 そんな中、筆者は全くの少数派でした。今年の1月7日には「高成長に戻る世界経済と取り残される日」をお届けしました。さらに、1月30日には「バーナンキ暴落は終わりに向かう」、3月26日には「世界経済悲観論に踊るなかれ」をお届けしました。 昨年来の株式市

    迫り来る“危機”に気づかない日本:NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 原油価格が“一寸先は闇”なのはなぜ?:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Peter Coy (BusinessWeek誌、経済担当エディター) 米国時間2008年5月13日更新 「Oil's Murky Math」 原油価格は1バレル=125ドル前後と、2006年末時点の価格の倍以上に高騰している。しかし、原油市場の動向を追っているにもかかわらず、政府の予測担当者、株式アナリスト、エコノミスト、トレーダー、ジャーナリストといった専門家の大半がこの事態を予見できなかったのはなぜだろうか。現在でも原油市場の強気筋と弱気筋の見方はかけ離れており、先行きだけでなく現況についてさえ意見がまちまちなのはなぜなのか。 その答えは単純だ。原油の需給要因を十分に把握しなければ、短中期的に原油価格動向を予測することすら不可能なのに、

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  • 【第22回】女性の結婚は40代が“適齢期”?!:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「アラフォー(注1)見た?」と周囲の女性たちの間で話題になっているのは、4月11日から始まったTBS系のドラマ「Around 40 注文の多いオンナたち」。それにちなんで、今回のテーマはズバリ「アラフォーの結婚」です。 このテーマは「GRACE」(注2)や「AERA」でも書いているが、実際に最近になって、ごく親しい友人たちが、続々と「アラフォー結婚」を決めている。相手の男性は、年上あり、年下あり、同年代あり…。友人がポロリと紹介してくれるケースも多い。 今までは「今さら『結婚したい』なんて、恥ずかしくて言えない」「ガツガツしているみたいで恥ずかしい」と言っていたプライドの高いアラフォーたちが堂々と「結婚したいから誰か紹介して」と言える、いい時

    【第22回】女性の結婚は40代が“適齢期”?!:日経ビジネスオンライン
  • 第6回 欧米人夫妻にもらわれていく中国の女児たち:日経ビジネスオンライン

    今回の話題は、一見、<A女>物語とは関係ないように思われるかもしれない。しかし、<A女>が脚光を浴びるようになったことの意味の大きさをご理解いただくには、中国社会に深い男尊女卑の視点が潜んでいることをまずお知らせする方がいいのではないかと思う。 <A女>は一見、都市化の進むいくつもの先進国で見られる姿であり、社会問題と言うよりも、「苦笑を誘う」くらいの話、とさらっと受け止められやすい。だが、我々が暮らす日中国とは、良い悪いは別にして、社会のさまざまな前提が大きく異なっている。日と同じ目線で理解しようとすると、さらっとした感覚のまま誤解してしまう危険がないではない。それを避け、中国社会の中での<A女>の相対的位置付けを知っていただくために、あえてこのテーマに切り込んでみた。 一方で、個別具体的な<A女>のお話ももちろん重要だ。「中国動漫新人類」からおつき合いいただいた方はご存じと思うが

    第6回 欧米人夫妻にもらわれていく中国の女児たち:日経ビジネスオンライン
  • 「日本の底力は『おもしろければなんでもあり』にあり」:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    学生時代、はじめてのバイト代でコンポを買った。声に魅せられて岩崎宏美、アイドルだったら松伊代、そのうち洋楽も聴き始め、ウォークマンで持ち歩き、クルマを買ったらカーステで…そんな自分だったのに、いつの頃からか、聴きたい音楽がすっかりなくなってしまった40代男性。それがわたくし。 テレビ音楽番組でかかるのは、なんだか独りよがりの曲ばかりに聞こえるし、家族ができると、自分が好きな曲よりまずは子供の童謡だ。今、自分が聴きたい曲はどこに、いや、そもそもあるんだろうか。あるなら、どこで探せばいいんだろうか。 「これじゃあ、音楽産業が元気ないのも無理ないな。そもそも『J-POP』なんて言い出した頃から、俺たち聴きたい曲がなくなってきたんだよ! ヘタウマとか、どこかの洋楽のパクリとか、自分の小さな幸せとか、なんだかそんな曲ばかりじゃないの?」…と、思っている方、私以外にもいらっしゃいませんか。 ところ

    「日本の底力は『おもしろければなんでもあり』にあり」:NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 工業高校が地方小都市を再生する(1) 〜「こんにちは」が自然に響く元教育困難校:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン キャリア教育――最近、マスメディアなどでこの用語を目にする機会が増えた。いつの時代も教育問題は人びとの関心を集める。しかし今なぜ、わざわざ「キャリア」教育なのか。筆者はこれが妙に気になっている。 文部科学省の「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」(2004年)は、キャリア教育を、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」と定義している。世間ではもう少し幅広く、「子どもたちの将来の進路を見据え、そこで必要とされる力」「『働く』ことを軸に人生を切りひらき、社会を生き抜いていく力」を身につけさせる教育というニュアンスで使われることもあるようだ。 ここではそうした一般論をひとまずおくことにする。実は、筆者は筆者なりに、この

    工業高校が地方小都市を再生する(1) 〜「こんにちは」が自然に響く元教育困難校:NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 「自由競争」の欺瞞と本性:日経ビジネスオンライン

    「自由競争」。この言葉が持つ欺瞞は私が所属している芸能界でも日々感じる。 「最近テレビが面白くない」はよく聞く言葉だ。莫大な予算の番組がある一方で、低予算番組はそれをまた下請け会社がさらに低い予算で作る。タレントは時価だし出演料が高いから、社員の給与内で支払いが済むアナウンサーを局は最大限利用する。これだけでかなりのコストダウンができる。 そこに近年新たなコスト削減策として登場したのが“文化人”という枠だ。この“文化人”はアナウンサーより安い出演料で済む。アナウンサーと文化人だけを置いておけば、かなり低予算で番組は仕上がる。 番組予算の少ない関西は特にだが、最近のニュースバラエティ番組の乱立の背景にはこういう事情があると私は読んでいる。現実に起こる事件はバラエティと刺激に富み、優秀な番組企画者はもはや必要ではない。 日々起こることを、ああでもない、こうでもない、と、文化人が喋る。そしてアナ

    「自由競争」の欺瞞と本性:日経ビジネスオンライン
  • 談合消滅後の建設業界で何が起きているか:日経ビジネスオンライン

    名古屋市営地下鉄工事を巡る談合事件から1年が経過した。ゼネコンが独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪で初めて起訴されたこの事件。名古屋地方裁判所は、談合で主導的役割を果たした大林組元顧問やゼネコン5社に有罪判決を出した。 この3月、政府は談合やカルテルの主犯企業への制裁強化を柱とした独占禁止法改正案を閣議決定。談合撲滅に向けてさらにアクセルを踏む。 地下鉄談合を最後に、姿を消したとされる大手ゼネコンによる受注調整。談合なき建設業界では何が起きているのか。とび土工や鉄筋工など建設職人の団体、大阪府建団連の会長であり、建設職人の待遇改善を訴える北浦年一氏に話を聞いた。 問 地下鉄談合を最後に、談合組織は消滅したと聞きます。談合はもう完全になくなったと考えていいのでしょうか。 答 ないない。(大手ゼネコンが仕切る)談合組織はほとんど潰れたから、もうほとんどないわ。これは、とてもいいことと考えてい

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  • 上場する国境なき病院、海外患者は年43万:日経ビジネスオンライン

    タイの株式市場について、日のマスコミのインタビューを受ける時、必ず受ける質問がある。「タイの株式市場には何か特徴的な銘柄はありますか?」。この質問には必ず「病院です」と答えている。タイでは当たり前のことなのだが、日の人からはまず「え、病院が上場!」と驚かれるからだ。 日では「病院が上場する」ということは、考えもつかない話なのだろう。いまだに保険診療と自由診療についてあれこれ議論がやまない状況を考えると、それも致し方ないだろう。人命を救うことが市場経済の中に組み込まれることを、感情論から拒絶する向きもある。 そうした風土の中で、中進国のタイでは既に病院が上場している話を聞くと、一瞬、狐につままれたようになるのは当然かもしれない。今回は、タイの病院セクターの中で最大の、そして世界的な知名度を高めているバムルンラート病院(BUMRUNGRAD HOSPITAL PUBLIC COMPANY

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  • 消えない芸人は空気が読める~『笑いの現場』 ラサール石井著(評:柴田雄大):日経ビジネスオンライン

    ギター侍、ハードゲイ、小島よしお……。「一発屋」とよばれ、1年サイクルで現れては消えるお笑い芸人たち。その一方で、ビートたけし、明石家さんま、とんねるずなど、お笑いの世界を超越し、多方面で才能を発揮して輝き続けるものもいる。 昭和から平成にかけ、お笑い芸人の思考や行動はどう変わったか。テレビ局や芸能プロダクションのスタッフ、観客や視聴者はその変化にどう対応したのか。現代のお笑いを、まるで学者が井原西鶴やシェークスピアを分析するように、歴史的、学術的に斬って見せたのが書である。 著者のラサール石井氏は、1980年代の漫才ブームを、コント赤信号というお笑いグループのメンバーとして迎えた。ラサール高校卒(大学は早稲田)という芸能界ではめずらしい学歴が売りとなり、ピン芸人としてもクイズ番組などで知性派タレントとして活躍している。 書は大きく二つに分かれている。第1章「コント赤信号で見たお笑い界

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    onweboo
    onweboo 2008/03/18
  • 怒れる消費者たちの逆襲:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Jena McGregor (BusinessWeek誌、マネジメント担当エディター) 米国時間2008年2月21日更新 「Consumer Vigilantes」 2007年は、業を煮やした消費者がついに文字通り“鉄槌を下した”年として、カスタマーサービスの歴史に残るだろう。 8月、元看護師で今は米AARP(旧全米退職者協会)の秘書として働くモナ・ショウさん(76歳)が、米ケーブルテレビ(CATV)最大手コムキャスト(CMCSA)のバージニア州マナサス支店で、パソコンのキーボードと電話器をたたき壊した。 「コムキャストはきちんと設置工事をしなかった」というのがショウさんの言い分だ。最初に支店に行った時は、廊下のベンチに座ったまま2時間、支店

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  • 経済一流を取り戻せ:日経ビジネスオンライン

    前川リポートとは? 1986年に「国際協調のための経済構造調整研究会」がまとめた報告書。会長の元日銀総裁・故前川春雄氏にちなみ「前川リポート」と呼ばれている。当時の中曽根康弘首相に提出された。 経常黒字の増大による米国との貿易摩擦と、プラザ合意後の円高進行に直面。経済構造の転換が必要との認識を背景に提言がなされた。 基路線は外需主導型から内需主導型への転換と、それを支える規制改革など。市場原理を重視し、その後の構造改革につながった。内需拡大の方向性が公共事業の増大を招き、バブル経済の一因になったとの批判もある。 米国景気の減速懸念や信用不安でドル安・円高が加速。輸出企業の収益悪化観測が、株安となって連鎖する。 3月3日の東京市場の動きは、まさにそんな構図だった。円相場は、約3年ぶりに一時1ドル=102円台に乗せ、日経平均株価は1万3000円を割り込んだ。円高の勢いは収まらず、市場関係者の

    経済一流を取り戻せ:日経ビジネスオンライン
  • http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20080307/149263/

  • 【最終回】「中国動漫新人類」はどこへ行くのか:日経ビジネスオンライン

    「たかがマンガ、たかがアニメ」が中国の若者たちを変え、民主化を促す--? 日製の動漫(アニメ・漫画)が中国で大流行。その影響力は中国青少年の生き方を変え、中国政府もあわてて自国動漫産業を確立しようとやっきになっているほど。もはや世界を変えるのは、政治的革命ではなく、サブカルチャーの普及による民衆の生活意識の変化なのだ。しかも、それを手助けするのはたやすく手に入る「悪名高き」海賊版なのである! 連載中から大反響の企画がいよいよ単行化。現代中国論としても、日中関係論としても、そして何よりサブカルチャー論としてもこれまでにない論点を提示し、かつ、膨大な取材に基づき驚くべき事実を掘り起こしたノンフィクションの決定版! タイトルは『中国動漫新人類 日のアニメと漫画中国を動かす』。ぜひお読み下さい。 (日経ビジネスオンライン編集部) ※最後に、筆者から読者の皆様へのメッセージがございます。

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  • 本社なきPCメーカーのCEOは世界を駆け巡る:日経ビジネスオンライン

    年商約130億ドル、従業員数約2万人のその企業は、いわゆる社機構(ヘッドクォーター)を持たない。中核商品の事業計画は米国、研究開発は米国・中国・日、設計は日、製造とテストは中国、マーケティングはインドの拠点がそれぞれ担当し、製品の販売と保守は全世界の拠点が手がける。中国で事業を始めた会長は現在米国に、米国企業出身のCEO(最高経営責任者)はシンガポールに住む。 グローバルカンパニーを標榜する企業は少なくないが、ビジネスの諸機能をここまで世界各地に分散させた企業となると珍しい。これは、ノートパソコンThinkPadで知られる大手パソコンメーカー、レノボ(Lenovo)の2008年における姿である。先頃来日したレノボのウィリアム・アメリオCEO兼社長によると、「“ワールドソーシング”と呼ぶ新しいビジネスモデルを採用した結果」という。 アメリオCEOは「ワールドソーシングによって、順調に経

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  • 「アジア液晶三国志」に異変:日経ビジネスオンライン

    「何千億円も投資して全然利益が出ないなら、銀行に預金した方がいい。外貨預金の金利を上回る利益が出せないならやめるべきだ。やめないなら、ちゃんと利益を出せるモデルを作れ、と社内で繰り返し言っている」 2月21日にソニーが開いた半導体事業の説明会で中川裕副社長はこう強調した。半導体に関する話だが、ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)が提唱する「アセットライト(資産の軽量化)」をこれほど明快に解説した表現はない。 そんな「外貨預金の金利以下」のリターンになりかねない案件に、ソニーはあえて投資をする。2009年度に稼働を予定するシャープの液晶パネルの新工場に34%を出資し、パネルの共同生産に乗り出す。 右のグラフのように、パネルは液晶テレビの製造原価の3分の2以上を占める基幹部品。これを内製化すれば価格競争力がつくと見て、ソニーは2004年に韓国サムスン電子との合弁でパネル製造会社

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  • 「モノを買う」行為とブログ記事の熱量:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン アメリカのハンバーガーチェーン、バーガーキングは過去にこの連載でも取り上げたこともあるように、新しい広告にいつもチャンレンジしています。そのバーガーキングが、またユニークな映像をインターネットで公開してます。既にいくつかの広告関係者のブログで話題になっているので、ご覧になった方も多いかと思いますが、今回はこのバーガーキングの「ワーパー販売やめましたCM」の話から始めたいと思います。 「ワーパー」とは、バーガーキングの代名詞のようなハンバーガーです。今回の映像はそのハンバーガーを販売中止にしたある店でショックを受けるお客たちの模様を2日間にわたってドキュメンタリーとして撮影(と、少なくとも彼らは主張しています)した作品です。 「ワーパーは販売中

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  • 【第21回】 もの作りの原点は、人作り:日経ビジネスオンライン

    今回のテーマは、「人材は育っているか」である。CD制作に欠かせない優秀なディレクター、エンジニア仕事は熟練の技と知恵を要する難しいものだが、とりあえずマイクを立てれば音は録れるから、逆に簡単だという極端な意見も聞かれる。これまでは会社が熟達したプロを育成してきた。が、今ではそんな余裕はなく、素人を現場に送り出してしまう例さえ見受けられる。それで当に優れた作品と呼べるアルバムが作れるのか、そして人材が育つのか。川口義晴さんは自身のキャリアを振り返りながら熱く語ってくれた。 川口: 日コロムビア(現・コロムビアミュージックエンタテインメント)はドイツ・グラモフォン(DG)などとは違ってギャラの高い演奏家との録音はやっていませんでした。オーケストラだってほとんど共同制作。いわば、元の取れる仕事をしていたんです。だから、地道にやっていればメジャー・レーベルに伍してやっていけたはずなんです。し

    【第21回】 もの作りの原点は、人作り:日経ビジネスオンライン