「大手町や丸の内はすでに価値が定まったものや大企業に焦点を当ててきたが、有楽町はその逆。今は小さくても、これからスターになる可能性を秘めているものを集めていきたい」 壇上に上がった三菱地所の井上成・新事業創造部担当部長はそう語る。ジャケットにジーンズ、丸メガネという出で立ちこそ、「大手町や丸の内とは違う」という何よりのメッセージだろう。 12月2日、三菱地所は有楽町再構築プロジェクトを発表した。「マイクロスターディベロップメント」と銘打った構想は、これまで地所が行ってきた街づくりとは一線を画する。 有楽町を「実験場」に 核となるのは有楽町駅前のビルに誕生する2つの施設だ。1つは会員制コミュニティ「SAAI(サイ)」。起業家のほか、ビジネスアイデアを温めているサラリーマンなどが集い、事業化に向けて議論を重ねる。会員はシェアオフィスのように仕事場として利用できるほか、サイと提携するデザイナーや
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