6月の後半、消費税率引き上げに関する福田総理の発言が迷走した。 はじまりは6月16日。G8の通信社との会見で総理は、「決断しなければならない大事な時期だ。世論がどう反応するか、いま一生懸命考えている。高齢化社会になりつつあることを考えると、道は狭くなっている」と述べて、消費税率引き上げが避けられないという認識を示した。これを聞いて「これは本気だ!」と思った人も多いに違いない。 その3日後の6月19日には、社会保障国民会議の中間報告があった。その報告では、これまで政府が社会保障を次々に抑制してきたことの問題点を指摘し、質の高い社会保障を国民に供給すべきだとしている。 その議論自体は非常に正しいことであると、わたしは思っている。既に誰も年寄りになりたくない社会になりつつあり、これ以上、社会保障を削ってしまったら、日本の社会はめちゃくちゃになってしまう。 ただし、その財源について具体的に