「ハードウェアの運用コスト削減やビジネスの変化への迅速な対応というビジネス上の課題に対し、半数以上のユーザーが仮想化技術の導入にメリットがあると感じている。反面、仮想化技術を導入することで、運用管理の体制は複雑化するのではという懸念も持っている」――2006年9月開催の仮想化技術紹介セッションの参加者に実施したアンケート結果を基に、日本ヒューレット・パッカード マーケティング統括本部 インフラストラクチャソリューション本部 担当部長の小桧山淳一氏は、現状の仮想化技術に対するユーザー意識をこのように説明した。 ここ最近、「仮想化」はIT業界のキーワードとして頻繁に登場している。仮想化技術導入によるメリットは、さまざまなベンダーやメディアから数多くの情報提供がなされている。一方、デメリットに関してはあまり情報提供されていないのが現状だ。1つのアプリケーションに1つのシステムインフラという従来型