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ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (84)

  • トントン拍子に進むことは幸先がいい - チェコ好きの日記

    昨年の秋、ものすごく落ち込むことがあって、「ちくしょう、もう全部どうでもいいや。全部どうでもいいから、私が今行ける場所でもっとも遠いところまで行こう……」と思い立ち、決心したのがアルゼンチンへの旅だった。今ここが「日・東京」だとすると、もっとも遠いところ=地球の裏側=どっかの海になるのだけど、まあさすがに海に行ってもしょうがないので、その海の近くのアルゼンチンに行くことに決めたわけである。私はどこかのファッション通販サイトの社長ではないのでさすがに月には行けないが、庶民が行けるところという範囲で考えると、言葉通り「今行けるもっとも遠いところ」に行く。単純というか、バカかな? と思うが、「ちくしょう、もう全部どうでもいいや」で旅先が決まるのだから、人間少しくらい落ち込んどくもんだなと思う。 「もう全部どうでもいい」ので、いくらお金がかかったって構わないし、南米の治安とかもどうでもいいやと思

    トントン拍子に進むことは幸先がいい - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2019/02/08
    “「もっとも遠いところ」なんて、実はそんなに遠くない”
  • 幸せになったら、面白いものは作れないってほんとう? - チェコ好きの日記

    1. 一部のクリエイターの間では、「創作者が幸せになってになってしまうと、生み出すものから面白さが失われてしまう」という噂が、真しやかに囁かれている。これは、当なのだろうか? その謎を解明すべく、私は一同を率いてアマゾンの奥地へ……は、向かってないけど、かねてよりこれに関してはちょっと言いたいことがあったのだ。 2. 「毎日幸せ、ハッピーハッピー!」と思うときのパワーと、「まじで不幸、この世の人間全員殺してやりたい」と思うときのパワー、創作活動にプラスになるのはどちらかというと、私の考えでは間違いなく後者である。まれにお花畑でスキップしている文章でほっこりできることもあるが、歴史に残る名作などを振り返ると、圧倒的に後者のパワーが原動力になっているもののほうが多い。なんだ、ほら、『カラマーゾフの兄弟』とか。 3. では、「創作者が幸せになってになってしまうと、生み出すものから面白さが失われ

    幸せになったら、面白いものは作れないってほんとう? - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2018/08/31
    幸も不幸もグラデーション。自己暗示的に「自分は幸せだ/不幸だ」と定義づけることで、楽しく/苦しんで生きてきている人も少なからずいそう。/“今の世の中が、負のパワーを排除しようと躍起になりすぎている”
  • 世界のルールを知らないままで/最近読んだ宗教に関するコミックエッセイのまとめ - チェコ好きの日記

    最近というかここ半年くらいで、宗教に関するコミックエッセイを何冊か読んだのがたまったので現時点でのまとめ。この手のエッセイはまだまだあると思うのでまだまだ読むと思う。 今回扱うものは「宗教二世」の方のものばかりのだけど、手記ではなくコミックエッセイという形が多いのは、Twitterでバズって出版へみたいな流れが多いからなんだろうか……。 『カルト村で育ちました』『さよなら、カルト村』高田かや カルト村で生まれました。 作者: 高田かや出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/02/12メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見るさよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで 作者: 高田かや出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/01/30メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る 両親ともに「ヤマギシ会」の信者で、幼少時代から「カルト村」……コミュ

    世界のルールを知らないままで/最近読んだ宗教に関するコミックエッセイのまとめ - チェコ好きの日記
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    ornith 2018/07/27
    “「愛」は、「呪い」と紙一重だ”
  • 新海誠化していくこの世界 - チェコ好きの日記

    今年の一月、新海誠監督の『君の名は。』が地上波で放映されたことは記憶に新しい。 私は映画館で観た派だったのだけど、「文句つけてやらあ! 文句文句!」と喧嘩腰で臨んだところ、普通に感動しホロホロと泣いてしまった。「東京」をあんなにも美しく描いた映画は、他になかなかない気がする。今ハヤリ(ちょっと死語気味?)の言葉でいえば、きっと「エモい」のだろう。エモい東京、エモい日、君の名は、新海誠。 君の名は。 発売日: 2017/07/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログ (17件) を見る この手の話をするときはいつも「私一人にそう見えるだけなのか」「私がよく観測している界隈でそういう事例が多発しているだけなのか」「ある程度全体的な傾向といえるのか」の狭間で悩むのだけど……その区別をつけるために具体的なデータや数値を引っ張り出してくることは、また別の機会に譲るとして。なんだか最近

    新海誠化していくこの世界 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2018/06/29
    記事中の話とは少し違うけど、自分が普段無意識に撮っている写真は「新海誠的な風景」である気がしてきた。10年来のファンということもあり、少なからず……というかむちゃくちゃ影響を受けてそうな。
  • 「面白い人」論。 - チェコ好きの日記

    「面白い人になりたい」「面白い人に会いたい」。 今日も風に吹かれ、どこからともなくそんな声が聞こえてくる。いや、何を隠そう、私自身がそう思っているところがあるのだけど……。 しかし、「面白い人になりたい」なんてことをあんまり大声で言ってしまうと、「私自身はたいして面白くない人なんです」と街を宣伝カーでまわりながら言いふらすのと同じである。 よって、今回はできるだけひそひそ声でしゃべるつもり*1なのだけど、ご注意いただきたいのは、以下はあくまで「現時点の私の考察断片」であり、まだ考え途中だということだ。なので小穴も中穴も大穴もあり、ツッコミは大歓迎。「面白い人とつながりたい」じゃなくて、自ら「面白い」をクリエイトするんだよ〜〜! などなど、各人の「面白い人論」を私は今後もたくさん聞いていきたいと思っている。 (※ちなみにこういう話を公の場でするとき、「じゃあお前自身はどうなんだ」という罵声が

    「面白い人」論。 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2018/01/19
    “ルーティンに陥りがちな凡人は、月に1度でも何か新しいことをする機会を意識して持たないと、気持ちが動く回路が死んでしまう”
  • どうしても「待てない」人たちへ - チェコ好きの日記

    の受け売りなのだけど、人間を精神的に追い詰める状況は、以下の2パターンのどちらかに分別できるらしい。 ①トラブルがいくつも重なる。まさに「弱り目に祟り目」といった事態。 ②どうにも動きようがなく、じっと待つしかない状況。そのもどかしさと不安。 春日武彦『待つ力 (扶桑社新書)』 私自身のことを振り返ると、これは幸運といっていいと思うんだけど、今までの人生で①の状況に陥ったことはほぼなかった。大きな病気はしたことがなく、あり余っているわけでは決してないが、明日の事に困るほど金銭的に困窮したこともない。仕事だったらトラブルが重なったことはあったけど、1つ1つが大したことなかったせいか、そんなに精神的に追い詰められなかった。もちろんこれから先どうなるかはわからないけど、私はあまりトラブルに巻き込まれるタイプの人間ではないみたいだ。 しかし、②の状況に陥って精神的に堪えたことは何度もあるし、「

    どうしても「待てない」人たちへ - チェコ好きの日記
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    ornith 2017/12/15
    物事が「続かない」人に対してよく助言される、「夢中になる」ための方法が、この「忘れる」ことなのかなと思った。夢中になれない人は、どうすれば忘れられるかを考えてみると良いのかも。
  • 多くあたえる人は、多く受けとれる - チェコ好きの日記

    的に、「気前のいい人」でいたほうがいいんだろうな、と思っている。たぶん、これは私が勝手に思っているだけではなくて、日常で私のまわりにいる人や、私のブログを読んでくれている人の多くが、共感してくれることだろう。 「気前のいい人」は、とにかく人を褒めるのが上手い。 実際に言うとなると恥ずかしくてちょっとためらうようなことでも、平気で「素敵ですね」と言う。上手い人からすると、「だって褒めるのはタダだからね」とでも思っているんだろうか。また、ちょっと気の利いたプレゼントをくれたりだとか、押し付けがましくない程度の絶妙な気遣いを見せてくれたりだとか、ギブ&ギブの精神でとにかく「あたえて」くれる。そしてそういうことを続けていると、たくさんの人に好かれるので、結果、自分がトクをする。意識的にやっている人と無意識的にやっている人と両方いるんだろうけど、私の推測では前者のほうが多いような気がする。意識的

    多くあたえる人は、多く受けとれる - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/12/12
    単なる物々交換に見えるやり取りでも、同時に行き交っている「何か」がある。そういえば、「祝い」ももともとは「呪い」だった。/“giftという語には「贈与」と「毒」という二つの意味がある”
  • 「書いている」なんてレベルでは、まだまだ - チェコ好きの日記

    私たちはだれでも、なんとなく、「ホンモノは、とても純粋だ」と思っている。お金が欲しいからとか、有名になりたいからとか、成功したいからとか、モテたいからとか、そういった感情のすべてを完全に否定するわけではない。でも、そういった感情はやっぱり不純物だと思っていて、有名になった人にかつてそういった感情があったことを知ると、ものすごく軽蔑したり幻滅したりする。 お金なんてなくてもいいし、有名になることなんて望んでいないし、成功もモテもいらないけれど、ひょんなことから人目について、話題になってしまった。全然、ねらってなんかいなかったんだけど。モデルや俳優の応募理由でよく「友達が勝手に応募しちゃって……」ってのがあるけれど、これもその典型だろう。なぜ私たちはお金や成功やモテにこんなにも否定的な感情を抱くのか、その理由を読み解くことは今回の主旨ではないので省略するけれど、いずれにせよそういった状況はある

    「書いている」なんてレベルでは、まだまだ - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/12/09
    “動くのではなく、動かされる。作るのではなく、作らされる。自分のためでも、誰かのためでもなく。そういう流れの中で表現できているときが、たぶん人間はいちばん楽しい”
  • 「語られて」しまうもの、あるいは編集された人生 - チェコ好きの日記

    インタビュー記事、取材記事、といった類のものがある。数は多くないけれど、私自身も、インタビュー「する」側「される」側、ともに関わったことがある。これらの機会をあたえてくれた人たちに、感謝している。 これらの記事には、大きく分けて二種類あると私は思っている。一つは、「人(インタビュイー)にとって名誉なことがクローズアップされているもの」。そしてもう一つがその逆の、「人にとって不名誉なことがクローズアップされているもの」だ。 自分自身に関していうのであれば、私は今のところ前者にしか関わったことがない。 「される側」として、ライターとしての経験やお金の使い方を聞いてもらって記事にしてもらえたことがある。「する」側として、汚部屋から一転、お掃除ブログを立ち上げて書籍出版に繋げた方や、業でバリバリやっている占い師の方に話を伺わせてもらったことがある。働き方とか、仕事論とか、あとは専門家にご意見

    「語られて」しまうもの、あるいは編集された人生 - チェコ好きの日記
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    ornith 2017/12/01
    普段は意識しないけれど、どんな場合でも「語られなかった言葉」「語らなかった言葉」が当たり前にあるという事実。振り返ってみれば、この視点って、ブログを書き続けていくなかで培われたように感じる。
  • 渋谷のこと - チェコ好きの日記

    渋谷にまつわる私のもっとも古い記憶は、高校二年生のときのもの。平日に学校をさぼって、友達映画を観に行った。 私は神奈川県の片田舎の出身なので、渋谷までは、電車に乗って一時間くらいだった。近くもなく遠くもなく、学校をさぼって出かける距離としては、ちょうどよかったように思う。 観た映画は、友達が魚喃キリコのファンだったのでたぶん『blue』だったと思うんだけど、学校をさぼって女友達と『blue』を渋谷に観に行くって、シチュエーションだけ聞くと百合っぽくてヤバイな。登場人物の片方が私じゃなければ、けっこうドキドキできるところである。市川実日子が、庭にあるホースの水を、自分で頭からじゃぶじゃぶかけていたシーンをよく覚えている。逆にいうと、それ以外のシーンや、そのとき歩いたはずの渋谷の風景はほとんど記憶にないのだけど、学校をさぼって渋谷に行くのは、なんだかふわふわしていてすごく楽しかった気がする。

    渋谷のこと - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/11/03
    安心感が得られる安定した存在としての永続性を求めつつ、変化する楽しさと刺激を享受したくも思える場所。東京にはそんな街が多いように思う。/“目まぐるしく姿を変えるくせに、変わらない何かを何度も夢に見る”
  • 世界を見る、とは - チェコ好きの日記

    「学校を出たら、農業をやるんです。だからもうこんなふうに、自由に海外を旅する機会は、あまりなくなるんじゃないかと思います」 と、大学院の退院*1を前にして、とある先輩が言った。それに対して先生*2は、 「自由に海外を旅する機会がない? そんなこと、嘆く必要なんかまったくない。だって君は農業をやるんだから。毎日畑に出て土に触ることは、旅以外の何者でもないでしょう。こんな豊かな生き方は他にない」 と、言っていた。 当時私は23歳で、「先生が、なんかスゲエことを言っているぞ……!」ということだけはひしひしと理解したのだけど、正直、なぜ毎日畑に出て土に触ることが旅と同じになるのかよくわからなかったし、今でもあまりわかっていない。 ただし、20代の後半くらいになって気が付いたこととして。人生を豊かにしてくれるのはきっと、「答え」ではなく、「問い」と「謎」を与えてくれる人との出会いだ。私はいまだに、あ

    世界を見る、とは - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/10/20
    “人生を豊かにしてくれるのはきっと、「答え」ではなく、「問い」と「謎」を与えてくれる人との出会いだ”
  • Twitterのフォロワー数で抜かれたくない人 - チェコ好きの日記

    少し前、大学院時代の恩師がTwitterを始めたのを発見してしまい、ひそかに戦慄した。 フォローせずにそっと見守ろうかとも思ったが、それも卑怯な気がするし、私も私でこれで一応、毎日を精一杯に頑張っているのだ。何も恥ずかしいことなどない。それに、「チェコ好き」は名ではないから、きっと先生はそれがかつての教え子であるとはお気付きにならないだろう……というわけで、堂々と「フォローする」を押した。 おかげで私のTLには、先生の言葉が、わずかながらも毎日流れてくるようになった。 たくさんのツイートに混ざって流れていく先生の言葉はさながら、きらめく一筋の清流だ。「美しく可愛く、シックで切なく」がぼくのモットーだよ、とかつて先生は微笑みながらおっしゃっていた。すでに定年をむかえられ、先生は大学の教授職を退かれているけれど、そのかつての言葉どおりに、相も変わらず日々を美しく可愛く、シックで切ない言葉で綴

    Twitterのフォロワー数で抜かれたくない人 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/09/29
    まさかこのタイトルで、記事を読み終えたあとに手紙を書きたくなるとは思わなんだ……。いいないいなー。“おバズりなさっている”先生を見たい……と思ったけど、うちの教授はツイ民じゃなかった。
  • 人を呪ったっていいじゃない - チェコ好きの日記

    トルコの民間信仰で、「ナザールボンジュウ」という青い目玉のお守りがある。 「トルコの」といったものの、私はこれを、ギリシャでも見たしイスラエルでも見たしヨルダンでも見たしモロッコでも見た。ちょっとうろ覚えだけど、確かスペインにもあった気がする。だからつまりは、中東というか、あのへんの地域一帯に共通してある民間信仰なのだろう。 下の写真はアテネで撮ったものだけど、ナザールボンジュウはこんなふうに、そのへんの雑貨屋さんや観光客向けのお土産屋さんで、普通に売られている。とっても身近なものなのだ。 ナザールボンジュウは、どういったときに人々に買い求められその効果を発揮するのかというと、「良いことが起きたとき」だという。良いこととは、たとえば、新しい会社を設立したとか、結婚したとか、家を建てたとか、そういうときだ。 ナザール(Nazar)とは、「邪視」という意味らしい。 中東やヨーロッパの地中海地方

    人を呪ったっていいじゃない - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/09/01
    「呪い」はかつて「祝い」と同様のもので、他者への攻撃性を帯びたものが「呪い」になった……的な話を聞いたことがあるようなないような(うろ覚え)
  • おれのかんがえたさいきょうのワーク&ライフ - チェコ好きの日記

    ネットや雑誌でたまに見かける情報商材みたいなやつの広告は、眺めてみるとけっこう面白い。わりと適切に、世相を反映している気がする。 一昔前、それは札束風呂に美女と入浴しているおっさんであった。あれは情報商材というよりパワーストーン系だった気もするが、「いいよねえ、札束風呂に美女と入浴、ほんといいよねえ」と見ると感心してしまう。しかし、最近はさすがに札束風呂のおっさんは下品だしギラギラしすぎと思われるようになったのか、そういった広告もあまり見かけなくなった。 ここ最近は、そんな札束風呂のおっさんよりも、もう少しスマートな広告が流行っている気がする。この前見かけたやつは、「世界を旅しながらネットで稼いじゃおう」というやつであった。青い空、青い海、白い砂浜、絶景、MacBook、そして俺。いいよねえ、ほんといいよねえ。「おばちゃんが入ったら以降、そのカフェはおしゃれではなくなり、廃れる」なんてひど

    おれのかんがえたさいきょうのワーク&ライフ - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/08/04
    “情報商材やパワーストーン系に感じるバカっぽさは、ステーキラーメン寿司付きセットを見たときに感じるバカっぽさと少し似ている”
  • スマホからSNSアプリを消して4ヶ月 - チェコ好きの日記

    いつだったか、インターネットで「自分はTwitterのフォロワーが5000人に満たない人には新規で会わない」と公言しているらしい人を見かけたことがある(記述が曖昧なのはうろ覚えだからです、すいません)。 これは、いろいろと突っ込みどころがある意見ではあるけれど、考えようによってはそういう判断もまあ妥当ではあるかな、という理解も一応、私にはあるつもりだ。共感はできないが理解はできるというやつである。 会う目的にもよるけど、確かにフォロワーが5000人以上いる人であれば、何か面白いネタを持ってるとか、人脈が豊富であるとか、何かしらに秀でている人である可能性は高い。もちろんそれを承知の上であえて突っ込むのであれば、「フォロワー数という外部基準に頼るしかなく、自分自身でその人が面白いか面白くないか判断できないなんて、あなたの感性はなんて貧弱なの!」となるわけだけど、まあ忙しい人であれば致し方ないの

    スマホからSNSアプリを消して4ヶ月 - チェコ好きの日記
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    ornith 2017/07/28
    スマホゆえの疲弊感・没入感の指摘になるほどなーと。/“「フォロワー数という外部基準に頼るしかなく、自分自身でその人が面白いか面白くないか判断できないなんて、あなたの感性はなんて貧弱なの!」”
  • 『夫のちんぽが入らない』ことはけっこうよくある - チェコ好きの日記

    話題になってからだいぶ遅れてではあるけれど、こだまさんの『夫のちんぽが入らない』を読んだ。今回はその感想である。 夫のちんぽが入らない 作者: こだま出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2017/01/18メディア: 単行この商品を含むブログ (21件) を見る 「普通のことができない」はけっこう普通 読み終わったあとに直感的に思ったのは、「これってけっこうよくある話なんだろうな」ということ。 もちろん、夫のちんぽが入らないことで困っている知人が私の身近にいるということではない。当はいるのかもしれないけど、少なくとも私はそのことを打ち明けられていない。そうではなくて、「夫のちんぽが入る」=「世間で普通とされていることの象徴」だとすると、普通だとされていることができなくて悩んでいる人はけっこういっぱいいるんだろうな、ということだ。 たとえば、先日読んだこちらのコラム。 私は松居一代のこと

    ornith
    ornith 2017/07/25
    「普通」が生きやすいとされている社会で、「普通」になれず苦しんでいる人がいれば、「普通」ゆえに生きづらさを感じている人もいる。/“「普通のことをきちんとこなすことができない」という感覚はけっこう普通”
  • 東京墓情 - チェコ好きの日記

    7月23日まで、銀座のシャネル・ネクサスホールにて荒木経惟の個展「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」が開催されている。私は学生時代、アラーキーの写真集を図書館でよく眺めていたけれど、そういえば個展に行ったことはなかった。 「東京墓情」は、大病を経験した氏の独自の死生観が反映されているとの触書きだったが、「生」とか「死」みたいなことは正直よくわからなかった。 東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館 Nobuyoshi Araki, "Tombeau Tokyo", 2016, gelatin silver print © Nobuyoshi Araki / Courtesy of Taka Ishii Gallery ポートレイト 私の中で最近(?)のアラーキーの仕事といえば、村上春樹である。この写真も、今回の個展で公開されている。『職業としての小説家』の表紙になっているポートレイトだ*1。

    東京墓情 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2017/07/14
    “人が語る言葉は、時代や場によって決まる。だからやっぱり、「自分の言葉」なんてないんだろうな、と思う”
  • 自身には冷酷に、そして他者には寛容に:『中動態の世界』 - チェコ好きの日記

    「自分の頭で考える」「自分の幸せの定義は自分で決める」 なーんて言葉をよく耳にするようになって早数年、当初はそれなりに目新しかったこれらの言葉も今じゃすっかり手垢がついたように感じられ、むしろ陳腐にすら聞こえる。それは私自身が、自分の1つ1つの選択に関して「これは当に私の意志か? どこまでが私の意志だ?」と疑い出したらキリがなくなってしまったということがあって、今年の2月にはちょうどこんなツイートをしている。 「自分の頭で考える」のは大切だけど、各々の判断を「これは自分の頭で考えた!」ってみんな当に自信を持っていえるのかな。自分の頭で考えたとまわりの環境から思わされているだけ、という可能性は考慮しないのかな。私は「自分の頭」と「他人の頭」の境目でいつも戸惑っている。— チェコ好き (@aniram_czech) 2017年2月24日 そしたらちょうど都合よく、この私の疑問を徹底的に考え

    自身には冷酷に、そして他者には寛容に:『中動態の世界』 - チェコ好きの日記
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    ornith 2017/07/07
    昔から環境に左右され、社会に規定されて育ってきたので、そんなもんだと開き直って過ごしている自分。だからむしろ、もう少し【自分の意志】らしきものの在り処を考えなくちゃいけないとは思ってます。
  • 「できる」と「できない」の間の話 - チェコ好きの日記

    Twitterで教えてくれた人がいたので、高橋秀実さんのエッセイ『はい、泳げません』を読んでみた。著者の秀実さんはカナヅチで、水が怖くてまったく泳げないのだけど、そんな秀実さんが中年になって一念発起し、スイミングスクールに通い出すというエッセイである。 はい、泳げません 作者: 高橋秀実出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る が、「水泳とか興味ねーよ」という人がこのブログを読んでいる人の大半だろう。私も正直、水泳そのものにはほとんど興味がない。でも、この『はい、泳げません』というはべらぼうに面白かった。私一人が面白いといってもきっと説得力がないので、単行当時の帯を書いた村上春樹の言葉をここに引用しよう。 「変てこな、人の足をひっぱるような『ハウ・トゥー』(なのか?)が、いったい世の中のどんな役に立つのか、僕には今ひ

    「できる」と「できない」の間の話 - チェコ好きの日記
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    ornith 2017/03/07
    すっごいおもしろそう。2者の認識の差をうめていく作業って、いざ自分が相対するとダルいけれど、後で振り返ってみると 気づきも多いし、端から見るぶんにはおもしろいイメージ。
  • 私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』 - チェコ好きの日記

    シンガポールを発った飛行機がバリ島のングラライ空港に向かっているとき、私は席で目元にウェットティッシュを当て、赤く腫れた目をごまかすのに必死であった。そしてその不自然な様子を、隣の席(正確には隣の隣の席。真ん中の席が空席だった)に座っていた白人のおばさんに、ちょっと心配されながら見られていたように思う。 それから数時間が経ち、夜がすっかり明け、飛行機がもう間もなく着陸するというときだ。 さきほどの白人のおばさんは、機体がだんだんと近付いていくバリ島の海岸線を小窓の外に見つめながら、「Very Beautiful……」とうっとり呟いた。 どれどれと思い覗いてみると、確かになかなか悪くない光景ではあるが、空は微妙に曇っているし、海は青というよりはグレーである。BeautifulにVeryをつけるほどでもない。 と、色気のないことを考えていたら、おばさんは振り向いて自分に同意を求めてきた。しょう

    私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』 - チェコ好きの日記
    ornith
    ornith 2016/12/13
    “たくさん本を読んだり、いろんなところに旅行に行ったりすると、自分がいったい誰なのかわからなくなる。だけど、まさにその瞬間こそを、私は求めているようにも感じる”