【ブリュッセル=井田香奈子】6月の総選挙後、連立協議が難航していたオランダで14日、第1党の右派・自由民主党のマルク・ルッテ首相(43)が率いる新内閣が発足した。中道右派のキリスト教民主勢力との連立による少数与党で、下院で過半数を得るため、イスラム移民の排斥を唱えて躍進した自由党の閣外協力を得た。自由党がカギを握ることになり、難しい政権運営を迫られそうだ。 オランダでは今年2月、アフガニスタンへの派兵継続をめぐる意見の不一致で連立が崩壊。総選挙の結果、過半数を得るには最低3党の連立が必要になったが、極右の自由党を入れた連立構想には異論が強く、過激な発言で知られる自由党のウィルダース党首の入閣は避けて閣外協力にとどめた。 だが、右翼政党から支援を受ける政権の発足に、欧州連合(EU)加盟国から懸念の声が出ている。 財政の引き締めが当面の課題で、ルッテ首相はEUへの出資を減らすことなどを検
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く