突然届いた離婚調停の書類、止められた仕送り…。東日本大震災から丸2年を迎えるのを前に、夫と離れ、母子で西日本に避難している県外避難者からは「離婚」を迫られる過酷な現実が、被災者支援団体が実施したアンケートから判明した。回答を寄せた182人それぞれが抱える切実な悩みは、夫婦関係、仕事、住まいなど多岐にわたる。支援者らは「避難生活が長引くにつれ、100人100様の悩みが出てきており、悩みを共有できず孤独感を感じている人もいるのでないか」と指摘する。震災後、「絆」の大切さを改めて実感した人たちがいる中で、その絆は着実に危うくなっている。(中井美樹)追い詰められる母子 「帰って来ないなら離婚するといわれた」 福島県から自主避難していた20代の妊婦が寄せた相談だ。同居を望む夫からの“通告”にどうしていいかわからないという。 また、東京から母子避難している女性からの相談は、夫から突然、離婚調停の紙が届