日経ビジネス2010年9月6日号が特集した「スマートシティ~40兆ドルの都市創造産業」。その関連企画、第4弾は世界的に有名なカリスマ建築事務所、英フォスター・アンド・パートナーズ。 フォスターは、「ガーキン」の愛称で親しまれている、ロンドン金融街にそびえるガラス張りのユニークな高層ビルをデザインしたことで特に有名だ。最近では、スマートシティ作りでも頭角を現し、アブダビが進める巨大プロジェクト「マスダール・シティ」の基本プランを描くなど、都市を丸ごとデザインする仕事に力を注ぐ。 「私たちは、もはや単なる建築家の集団ではなく、サステイナブル・エンジニア集団だ」。そう強調するのは、フォスターでスマートシティ関連のプロジェクトを担当するシニア・パートナー、ステファン・ベリング氏。べリング氏に話を聞いた。 ―― なぜ今、スマートシティの開発が重要になっているのですか。 ステファン・ベリング 私たちは