アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「ムーラン・ルージュ」1891年 大阪市は16日、今年末で休館するサントリーミュージアム「天保山」(同市港区)について、サントリーホールディングス(同市北区)から建物を無償譲渡してもらい、当面の運営費などとして7億円の寄付を受けることで合意したと発表した。 市は同社から計約2万点のポスターコレクションの寄贈も受ける。その中には、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「ムーラン・ルージュ」1891年など4600点からなる、世界有数の「グランヴィル・コレクション」も含まれる。 市によると、北区中之島に2016年度中の整備を目指している「近代美術館」が完成するまで、同ミュージアムを市所有のコレクションの展示場などに活用する。平松邦夫市長は「サントリー創業の地である大阪の文化振興に貢献しようという提案で、ありがたい」と述べた。(島脇健史)